料理の写真を見返すと「楽しい思い出」や「美味しい記憶」も一緒によみがえってきませんか?
料理の写真は世界共通で人の心を動かします。美しい料理や美味しそうな一皿を撮影できると、インスタの「いいね!」も増えるかも。
この記事では、いつもとは違う撮り方で、オシャレで美味しそうに撮影するコツをご紹介します。
料理写真を美味しそうに撮るためのポイント5つ
オシャレで美味しそうな料理を写真の中に収めたいときに、効果バツグンのポイントを5つ紹介します。今まで自己流で撮っていたあなたも、カメラの構図を学ぶと自分なりの料理写真を撮ることができますよ。
1.構図
そもそも「構図」って何なのでしょうか。簡単にいうと「写真の中の主役を引き立たせるために必要なもの」です。構図を作るポイントが理解できると、あなたが写真を通して見せたいものがより伝えやすくなりますよ。
覚えておきたい構図
<日の丸構図>
写真を日の丸の旗のようにして、中央に主役の料理を置く方法。1品のみ映すので、シンプルで被写体の印象を力強く表現できます。
<対角線構図>
撮りたいものを対角線上に配置する構図です。2品を撮るときに効果的で、主役の料理を手前に置きます。奥行きのある写真になり、主役の食べ物の躍動感やボリュームを出せます。
<三角構図>
3品をバランスよく撮るときにオススメ。写真の中に主役の料理を置き、その他の料理を三角形になるように配置します。もちろん料理、飲み物、小物の3点で配置してもOK。安定感が出るので料理などの写真で多く使われます。
<俯瞰(ふかん)構図>
ハイアングルともいわれる上から見下ろすように撮る方法です。構図の中に料理に合うオシャレな小物などで色みを足すことで、グッとすてきな演出ができます。
寄りと引き
おしゃれな写真を撮るためには「寄りと引き」をうまく使い分けることも重要です。
<寄り>
スマホのカメラで2~3倍ズームインしながら、被写体にカメラを近づけること。手前の料理をズームすることで、実際に目で見たときの形に近づきます。
<引き>
一歩引いて料理全体を映すこと。その料理を「どこで誰との食事シーンだろう?」など見る人のイメージを膨らませる効果があります。カメラを引くことで他の空間が生まれるので、アイテムなどで自分なりのスタイリングができます。
2.ライティング(光)
料理の写真は光の種類や当て方によって、とても印象が変わります。撮影の前に効果的なライティングのポイントを押さえておきましょう。
人工光と自然光
撮影で使う光は、窓から差し込む太陽光(自然光)と店内の照明やカメラのフラッシュなどの人工光の2種類があります。ナチュラルな写真を目指すためには、この2つの光を同時に使わないことが大切です。
光の向きは逆光or反逆光
料理写真の基本は、「逆光」または「半逆光」の状態で撮る事です。
逆光:料理の後ろから光が当たっている状態
半逆光:料理の斜め後ろから光が当たっている状態
光の向きに気を付けると立体的になるので、食べ物がより美味しそうに見える効果があります。
3.背景・小物
おしゃれな料理写真を撮影したい場合は、背景や小物にこだわるのもおすすめです。
食器類
まず、テーマに合わせて、盛り付けの器にこだわるのがオススメ。お皿の色や形、深さ・素材などにこだわると印象的な写真が撮れます。また、グラスやカトラリー・箸置きなどの小物を使ってテーブルに統一感を持たせる演出も良いですよね。
ランチョンマット・クロス・ボード
ランチョンマットやテーブルクロスは敷くだけで印象ががらりと華やぐアイテム。種類も豊富なので、撮りたいテーマに合う色や柄を選んでみましょう。
プロのような本格的な写真を撮りたい時は、スタイリングボード(撮影用天板)を背景として使ってみましょう。天板にさまざまな素材・色や柄などのリメイクシートや布などを貼り付けて、自分でDIYしても楽しいですよ。
植物
もし構図に物足りなさを感じたら、植物や花を少し足してみるのもおすすめです。とくに「洋食やデザート+グリーン」は相性が良いのでぜひ取り入れてみてください。お花や観葉植物が好きな人は、季節に合わせて選ぶのもすてきかも。手軽な「フェイクグリーン」なども活躍するでしょう。
4.アングル
アングルとは写真を撮るときの角度のことです。料理を撮るときによく使われるのは「斜め上」のアングルです。ここでは基本のアングルを3つご紹介します。
斜め上
料理をする人は、食べる人の目線に合わせて「キレイに盛り付け」をしています。なのでカメラの位置も斜め上からのアングルが一番すてきに見えるはずです。
正面
料理の断面を見せたい時や、料理の高さを強調したい場合にオススメです。
真上
構図のところで紹介した「俯瞰的構図」のことですね。食事の場面をオシャレに切り取ったようなデザイン性の高い写真になります。
アングルを決める際に大切なのは、主役となる料理の「どこをよく伝えたいのか」をまずしっかり考えること。そのインスピレーションを強調できる角度を考えて撮影しましょう。
5.シズル感
シズル感とは
「シズル感」とは目にした瞬間に「美味しそう!」と食欲を刺激する、食べ物の臨場感やみずみずしさを感じる感覚を表現した言葉です。例えば、「料理の上からトロッと垂れるソース」「野菜や果物のフレッシュ感が伝わる様子」…など。
シズル感を出す2つのコツ
ツヤ感を出す
料理の「ツヤ感」を出すには、逆光を利用してください。カメラのアングルを変えると光の反射が微調整できます。その光の具合でベストポジションを決めていきましょう。
1番魅力的で美味しそうな瞬間を切り取る
出来立てのあつあつ感の湯気を利用したり、色彩が豊かな野菜や果物のみずみずしい様子に注目するなど。食材の質感を見せることで「シズル感」を出せます。
料理写真をスマホで簡単に撮れるアプリ
料理写真を手軽に完成度高く撮りたい場合、料理写真に特化したカメラアプリ「Foodie」を使うのがおすすめです。利用は無料です。
Foodieでできること
スマホのカメラにはないたくさんの機能が付いているのが魅力です。料理ごとに魅力的に加工してくれる「食べ物フィルター」や真上のアングルが撮りやすい「ベストアングル機能」、暗い所でもライトを常時点灯できる「トーチ機能」など使うのが楽しくなる機能がたくさんあります。
おすすめのフィルター
約30種類以上の「食べ物フィルター」があるので、自分の好みに合わせて楽しんで使えそうですね。中でもおすすめのフィルターを2つ紹介します。
②YU1
どんな食べ物も美味しそうに見せてくれるフィルターです。料理の色彩を鮮やかにし、ツヤ感や臨場感を与える1枚を撮るのに活用しましょう。
③SW3
スイーツを撮るのにベストなフィルター。かわいいスイーツをさらに色鮮やかにしてくれます。黒色がハッキリ写るので、パキッとシックな雰囲気を印象付けますよ。
スマホカメラだと、インスタなどのSNSにすぐにシェアできるのも手軽で良いですね。
より本格的に撮るならカメラの購入もおすすめ
スマホで写真を撮るのが楽しくなると、「本格的なカメラではどんな写真が撮れるんだろう?」と興味が湧いてきませんか?カメラでの写真撮影にはメリットもデメリットも存在します。
スマホと比べたカメラのメリット
カメラ好きの憧れである一眼レフカメラは、ズームしても高画質な写真が撮れるのが魅力です。これは「イメージセンサー」といわれるカメラの心臓部がスマホカメラより大きいためです。また事前に設定を細かく調整でき、暗い場所での撮影もキレイに撮れます。高性能の手振れ補正があるのも良いですよね。
デメリット
スマホに比べると、重い、データを移す手間がある、価格が高いというデメリットもあります。とくに値段が高いという点では、初心者用の一眼レフカメラでも本体だけで約4万円以上はします。本格的な一眼レフカメラになると10万以上の相場がほとんどなので、買うのに躊躇する人は多いでしょう。
いずれにせよ「実際に使ってみて良さを知りたい」というのが本音ではないでしょうか。あなたに合うかどうか、手で触って見て実際に撮影してみたいという気持ち良くわかります。
そんな方におすすめなのが、「カメラのサブスク」です。カメラはもちろんレンズや三脚などを借りることもできますよ。
本格的なカメラはメーカーによっていろいろな種類があります。さらに機種のデザイン・機能・重さなどさまざまな個性があり、その1台によって写真の仕上がりも違ってきます。初めてカメラを使うのであれば、あなたの中でここは譲れないという優先順位を決めて選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回は料理を上手に撮るコツやアプリについて紹介しました。「もっとプロ並みに撮りたい!」と迷っている人は、まずは「カメラのサブスク」を利用しても良いかもしれません。
料理を美味しそうに撮るポイントを押さえたら、あとは実践あるのみです。
お店でもおうちでも「この料理いいな。」と感じたら、どんどんカメラを向けることが上達の秘訣ですよ。
一緒にオシャレですてきな「料理写真」を撮って、みんなに「美味しい記憶」をシェアしていきましょう!