写真には、100以上ものスタイルがあるのをご存じですか?
中には、似ているようで似ていない写真のスタイルも存在し、写真の奥深さが感じられます。この記事では、抽象的な写真からビジネスに関するものまで、100の写真のスタイルのうち前半の50種類をご紹介します。お気に入りのスタイルを見つけて、写真の幅を広げてみましょう!
1.3D写真
画像が立体的に見える写真のことで、同じ被写体を少しずれた角度から2枚撮ります。左右の目でそれぞれ見ると、立体的に見えるというものです。デジタルカメラやスマートフォンアプリでも撮影ができます。
2.抽象写真
現実世界と直接関係のない要素を写真で表現したものです。通常の写真は目に映るものを撮りますが、抽象写真は目に映るものを光や動きなどを使ってイメージし、アイディアやメッセージ、感情を表現したものです。
3.モノクロ写真
白と黒の2色だけで表現する写真です。濃淡や質感を強調することができ、洗練された美しいアート作品のような写真を撮ることも可能です。カラー写真とは違い、色でごまかすことはできません。
4.現代写真
現代写真は、抽象的で現代写真の定義は難しいものがあります。アートやドキュメンタリー、ファッションなどさまざまな分野を取り入れ、写し出すものです。
5.美術写真
写真を通してビジョンを反映し、芸術的価値を表現したものです。撮影者の主観的な視点で撮影されます。
6.ブラックライト写真
目に見えるすべての光を除き、UVライトを使用して撮影する写真です。暗闇の中で被写体が幻想的に光る写真が撮れます。
7.クリスタルボールの写真
クリスタルボールをカメラの前にかざし撮影するスタイルで、クリスタルボールの中に風景を閉じ込めた幻想的な写真が撮れます。SNSでも人気の写真のスタイルです。
8.サイバーパンク写真
サイバーパンクとは1980年代に流行したSFの一種で、ピンクや紫、水色などの暗くて落ち着いたネオンの色彩で、SFファンタジーの世界観が感じられる写真です。
9.グリッチ写真
グリッチとは機械の欠陥などを意味するもので、グリッチ写真は、チューニングが合っていないTV画面のような画質です。
10.フィルム写真
1800年代に誕生したフィルム写真は、フィルムに光を当て記憶します。解像度が低く、ざらざらしたような質感が特長です。
11.魚眼写真
超広角レンズである魚眼レンズを使って撮影した写真です。180度の画角で湾曲した歪みが特徴で、一味違った写真が撮れます。
12.ハイスピード写真
人の目では確認できない瞬間的な写真です。超高速シャッタースピードを備えた特別なカメラで撮影します。スピードのある車の走行から銃弾まで、しっかり捉えられます。
13.ICM写真
あえてカメラをゆらしてブレを活かした世界観のある写真を撮ったものです。抽象的で芸術性のある写真が撮れます。
14.赤外線写真
赤外線写真は、人間の目では見えない近赤外線で映した写真で、近赤外線透過フィルターを使って撮影します。モノクロ撮影ですが、通常のモノクロ写真とは違い、赤外線を反射するものは白く写るのが特徴です。
15.キルリアン写真
葉っぱや食べ物、手などさまざまなものの放電現象を撮影した写真です。対象物に高周波・高電圧をかけて発生したコロナ放電による発光を捉えています。神秘的で、対象物のオーラを感じさせてくれる写真です。
16.キネティック写真
人々や物の動きを捉えるものではなく、動きを作り出した写真です。カメラを素早く動かすことで、ダイナミックな写真が撮れます。
17.ライトペインティング
ライトペインティングは、光源が動いた動線が光の線として表されるものです。露光時間を長く設定した状態で、ライトや花火などを持って走ったり、動いたりすることで光の線が現れます。
18.モバイル撮影写真
現在、誰もが持っているスマートフォン。スマートフォンでも、高画質で良い写真が簡単に撮れます。スマートフォンで撮影した写真を、モバイル撮影写真と言います。さまざまな編集や加工も可能です。
19.モーションフォトグラフィ
電車などのスピードがある被写体の動きを利用して撮るものです。なめらかな質感で、動きのある写真が撮れます。
20.ペイントパウダー
ペイントパウダーは、カラフルな色のパウダーを体や服につけるものです。「インドのホーリー祭」が有名で、カラーパウダーや色水を掛け合って春の訪れを祝います。
21.ピンホール写真
ピンホール写真は、カメラではなく、針穴があるボックスに光を取り込み撮影するものです。カメラレンズとは違った質感の写真が楽しめます。
22.発煙弾の写真
カラフルな発煙弾や手榴弾を用いて撮る写真です。発煙弾のカラフルな色が、写真の創造性をより高めてくれます。使用する際は、安全に気を付けてください。
23.プリズム写真
光を屈折させる三角柱のガラスを使って撮影する写真です。幻想的な光が入り、クリエイティブな写真に仕上がります。
23.スチールウールの写真
紐などにつけたスチールウールに火をつけて回転させ、光の筋を写真に収めたものです。遅いシャッタースピードで撮影ができ、幻想的な光の筋が見られます。
24.チルトシフト写真
アオリ撮影ができるチルトシフトレンズを使って撮影した写真です。実際の風景をミニチュア・ジオラマ風にしてくれます。
25.タイムプラス写真
タイムプラス写真は、一定期間に複数の写真を撮影し、1つにまとめたものです。人の行きかいや天気などの変化を見ることができます。
26.合成写真
合成写真は2つ以上の異なる画像を組み合わせて1枚の写真にしたものです。簡単にできそうですが、合成写真を作るには、違和感がないものに仕上げる必要があるため時間がかかります。
27.コンセプト写真
コンセプト写真は、テーマや考え、構想などを写真で伝えるものです。さまざまなテーマや写真のスタイルが多く存在します。
28.ファンタジー写真
空想的かつ幻想的でどこか別世界を見ているかのような世界観あふれる写真です。
複数のレイヤーを重ねたりブレンドしたりして、ファンタジー写真が完成します。
29.浮遊写真
人物や物体がふわふわ浮いているような写真です。空中を散歩したり、飛んだりしているように見えます。1/500秒のシャッタースピードで撮影することがポイントです。
30.トリック写真
手前にある物は大きく、遠くにある物は小さくすることで、不思議で面白い写真が撮れます。遠近法を上手く利用した写真です。
31.ミニチュア写真
ミニチュア写真は、ミニチュアのフィギュアで現実に起こりえるシーンを表現したものです。撮影のコツは、ミニチュアだと感じさせないような構図にすることです。
32.多重露出写真
多重露出写真は、何枚もの画像を重ね合わせ、1枚の写真にしたものです。編集ツールを使って、作成が可能です。創造的でユニークさも与えてくれます。
33.おもちゃ写真
おもちゃを使って、現実の世界を表現します。おもしろいシーンや出来事を、遠近法などを使って再現します。
34.水中写真
水中写真は、ダイビングの際に、カメラを用いて撮ることができます。なかなか見られない水中の魅力的な世界が見られます。
35.フェムト写真
フェムト写真は、科学者が主に使用するスタイルです。光の動きを止める写真を撮るためのものです。
36.ドキュメンタリー写真
イベントや活動、場所など世界で起きていることをありのまま撮影し、記録する写真のことです。将来のために残す目的でも使用されます。
37.法医学写真
犯罪現場写真とも言い、犯罪現場の写真を撮り記録をするもので、撮影者は警察や治安機関に雇用されています。これらの写真は、状況確認や事件解決に繋がります。
38.戦争写真
戦場カメラマンが、戦争や争いが起きている地で、その様子を撮影します。たいけん危険が伴うものです。戦場カメラマンがいなければ、その様子を伝えられず、知ることもできないです。
39.ミニマリストの写真
ミニマリズムの精神に基づき、最小限のもので、テーマやシーンを伝えます。
40.都市探検写真
都市探検写真の多くは、廃墟となった建物や敷地を撮った写真です。どこか神秘的で、雰囲気があります。
41.フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズムは、報道写真のことで、主に新聞や雑誌に掲載するために撮られます。
42.広告写真
広告写真は、商品やサービス、企業の宣伝・広告を目的に撮られた写真のことです。雑誌や新聞、ポスター、看板などに用いられます。
43.ビジネス写真
ビジネス写真は、会議中の写真や建設現場での作業員など、企業で働く人々の姿を撮ったものです。その企業の雰囲気やどのような社員が働いているのか、企業のイメージをアピールできます。
44.エディトリアル写真
エディトリアル写真は、新聞や雑誌記事、オンラインニュースなどに掲載される写真のことです。エディトリアル写真から、ニュースやストーリーを伝えることができます。
45.イベント写真撮影
パーティーや発表会など、さまざまなイベントを撮影するものです。企業のプロモーションなども含まれます。
46.商品写真
商品写真は、販売している商品を撮影したものです。商品の色や大きさ、形をしっかりと見せ、その商品がどういうものなのかを写真で伝えます。
47.不動産写真
不動産写真は、販売されている物件や賃貸物件を撮影した写真です。インテリアなどもコーディネートされ、物件を魅力的に見せるための工夫がされます。
48.自動車写真
被写体となる自動車のより良い姿を撮影したものです。ポートレート写真や動物の写真のように表情や感情はわかりませんが、照明やアングルなどから自動車の魅力を引き出します。
49.モータースポーツ写真
車やバイクなどのモータースポーツを撮ったもので、躍動感あふれる写真が魅力です。被写体が高速で動くため、撮影するにはテクニックが必要です。「流し撮り」をすることで、躍動感がある写真が撮れます。
50.静物写真
静物写真は、植物や食べ物、食器、楽器など動かないものを撮った写真のことです。静物写真は長い歴史がある写真スタイルです。
まとめ
この記事では、抽象的な写真からビジネスに関する写真まで、さまざまな写真のスタイルをご紹介しました。多くの写真スタイルがあるため、はじめて見るものもあったのではないでしょうか?気になる方はぜひ、後編も読んでみてくださいね。
参考文献:shotkit「117 Cool Types of Photography To Try in 2023」