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撮影テクニック 2023.04.10

ポートレート撮影を楽しもう!撮影方法からテクニックまで徹底解説

ポートレート撮影とは人物をテーマにした写真全般のこと。この記事では初心者でも簡単にポートレート写真が撮れる方法やテクニックをご紹介していきます。ポートレート写真をマスターして被写体がより魅力的に映るワンランク上の写真を目指しましょう。

写真を撮っている方なら一度は耳にしたことがある「ポートレート撮影」。「言葉は聞いたことはあるけれど、どうやって撮るんだろう」「プロのようなテクニックが必要なのでは?」と疑問に思ったことはありませんか?

実はポートレート撮影は特別なカメラがなくても、テクニックひとつで簡単に撮影することができます。この記事ではポートレートの定義から撮影のコツまで詳しくご紹介していきます。

ポートレート(ポートレイト)とは?

ポートレート(英:Portrait)とは、「肖像画」「肖像写真」を意味し、人物をテーマにした写真全般のことです。では、ポートレートの詳しい定義やスナップ写真とはどのような違いがあるのでしょうか。

ポートレートの定義

モデルが撮られていることを意識しているのがポートレイト撮影の大きなポイントです。同じく人物を撮影する写真に「スナップ写真」があります。とても似ていますが、厳密には異なるジャンルですので詳しくご説明していきます。

スナップショットとの違い

スナップ写真とは瞬間を切り取る感じで、被写体が撮られることを意識せず自然に撮影される写真のことです。

大きな違いは被写体の意識です。被写体が、撮られることを意識していればポートレート写真となり、無意識のうちに作品が成立していればスナップ写真となります。

ポートレート撮影のコツ5つ

ポートレートの定義やスナップ写真との違いがわかったところで、早速実際にポートレート写真にチャレンジしてみましょう。

この章ではポートレート写真を撮るときに大切な5つのコツをご紹介します。少し意識するだけでも被写体がより引き立つ素敵なポートレート写真になります。

ライティング

ライティングとは簡潔にいうと「照明」のことで、光を操り、被写体の魅力を引き出します。プロのカメラマンもライティングを非常に重要視しています。

柔らかくあたたかい光を当てれば優しい印象に、硬くて冷たい光を当てれば冷徹な雰囲気に。ライティングひとつで被写体をさまざまな顔に魅せることができます。

構図

構図とは、写真の全体の構成のことです。構図を少し意識するだけで被写体をより際立たせることができます。

三分割構図

「構図の王道」とも呼ばれている定番の構図。三分割の交差点に被写体を置くことで、写真の見栄えがぐっと良くなり、バランスの良い配置ができます。

最近はカメラに分割線が表示されているものも多いので、誰でも簡単にマスターすることができます。

日の丸構図

日の丸構図とは、字のごとく日の丸の旗のように被写体を中央において、存在を際立たせる構図です。

平凡でありふれた写真になりやすいですが、被写体によってはインパクトのある写真に仕上がります。

ほかにも初心者でも写真がぐっと上手くなる構図をまとめたこちらの記事もおすすめです。

>>【初級編】知っていると写真がグッと上手くなる基本の12構図

ピントを合わせる位置

ポートレートでは、モデルの顔にピントを持ってくるのはもちろん、中でも瞳にピントを合わせることが基本です。

正面から撮影をするときは、左右の瞳のどちらにピントを合わせてもよいですが、少し横を向いたときは手前の瞳にピントを合わせるようにしましょう。

さらに、キャッチライトや背景をぼかすことを意識すると一気にプロっぽい仕上がりになります。

キャッチライト

キャッチライトとは、黒目の部分に白い光を写りこませることです。キャッチライトがあると、表情が生き生きと輝きます。

ほんの少しの違いですが、黒目に光が入るだけで人の印象はガラリと変わります。

顔の中でも瞳はひときわ重要なので、瞳をいかに綺麗に撮影できるかは重要なポイントです。

背景をぼかす

ポートレートは、人物を際立たせるために背景をぼかす撮影が一般的です。

被写体がより引き立ち、ハッと目を引く写真になります。

被写体と背景の間の距離が長いほど背景はボケやすくなるので、被写体は背景から遠ざけるように意識しましょう。

背景をぼかすには一眼レフで撮るだけでなく、iPhoneでも簡単に撮影することができます。

iPhone/一眼カメラでポートレート撮影をする方法

ポートレート写真はiPhone、一眼カメラどちらのカメラでも撮影することができます。

それぞれに違った魅力があるので、撮りたい写真や手軽さなど自分に合った方法を選んでみてください。

iPhoneの場合

カメラ機能がどんどん進化しているiPhone。最近では多くの機能が搭載され誰でも簡単にプロっぽい写真が撮れるようになりました。

ポートレート写真も簡単に撮影できるので、まずはiPhoneでチャレンジしてみるのもおすすめです。

ポートレート写真をiPhoneで撮影する3ステップ

1.カメラを開き、ポートレートモードを選択

2.被写体が黄色いポートレートボックス内に入るようにカメラを向ける

3.シャッターボタンをタップして撮影

応用編

ポートレート照明コントロールをドラッグすると照明効果を選択できます。この機能を使うとさらに本格的な写真を撮ることができます。今回はおすすめの3つの照明効果をご紹介します。

・自然光:被写体にくっきりと焦点が合い、背景がぼかされます。人以外に、物を取るのにも適しています。

・スタジオ照明:スタジオの照明を意識した、自然光よりも明るく撮れるモード。写真全体がスッキリとした印象になります。

・輪郭強調照明: ハイライトとローライトによるドラマチックな影のある顔になります。輪郭をはっきりと表現してくれます。

加工アプリ「PhotoDirector」でポートレート写真を作成する方法

PhotoDirector(フォトディレクター)は使いやすい操作画面やAI を多用した写真加工機能が多彩な人気アプリです。

撮影後の写真でもPhotoDirectorの「フォーカス」機能を使うことで簡単にポートレート写真に仕上げることができます。

ポイントはあまりぼかしを強くしすぎると、逆に不自然になってしまいますので、丁度いい強さに調整してください。

  1. アプリを起動
  2. 「フォーカス」を選択します
  3. フォーカスの範囲を調整する
  4. ぼかしの強さを調整し完成

一眼カメラの場合

iPhoneもよいですが、本格的なポートレート写真を撮るなら一眼カメラがおすすめです。さまざまな設定を楽しむのも写真の面白さのひとつですが、まずは基本の3つの設定を押さえて撮影してみましょう。

  • 撮影モードはマニュアル:プログラムオートなどもありますが、マニュアルモードに慣れてくると撮影しやすくなります
  • F値はF2.8やF4など低めに設定:被写体を目立たせるためにF値は低めに設定しましょう
  • シャッタースピードを1/250以上:モデルも撮影者も動くことが多いポートレート撮影は、シャッタースピードを速めてブレを防ぎましょう

また、メーカーやシリーズによって、カメラ・レンズの特徴が異なります。カメラ・レンズなど撮影機材がレンタルできるサブスクリプションサービスを使っていろいろな経験を積んでみるのも面白いかもしれません。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

>>気になるカメラはサブスクで使う時代!GOOPASSを例に仕組みを紹介

まとめ

ここまでポートレート写真について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

「意外と簡単に撮れるかも?」と感じていただけたのではないでしょうか。写真をうまくなるにはたくさん写真を撮るのみです。

ご紹介した撮影ポイントを押さえて、家族や恋人、モデルさんの素敵な1枚を撮ってみてください。

魅力的に撮れたポートレート写真は、撮られたほうもとても嬉しく感じるはずですよ!是非チャレンジしてみてくださいね。