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撮影テクニック 2023.04.20

【スマホカメラ編】誰でもフラッシュを上手く使える!使い方の基礎を解説

スマホのカメラを使いこなせていますか? 頻繁に使う人でも意外と忘れているフラッシュの存在。 どのタイミングで使うのか分からず「常にOFF」の人の多いこと! そんなフラッシュの基礎と使い方を分かりやすく説明します。 適切に使うととっても便利なんですよ!

スマホカメラを使うときフラッシュはどうしてますか?「急に光ったら迷惑だし…」と常にOFFにしたままの人も多いのでは?

確かに使い所は選ぶものの、使いこなせるととても便利なフラッシュ。フラッシュの基礎とスマホならではの使い方、注意点を分かりやすく説明します。

フラッシュ(ストロボ)の基礎

フラッシュの役割と種類は簡単に言うと以下のようになります。

<フラッシュの役割>

  • 暗い場所の光源
  • 明るい場所の補助光

<フラッシュの種類>

  • 内蔵フラッシュ
  • 外付けフラッシュ

そして、光の量・強さを表すのにガイドナンバー(GN)があります。GNの数字が大きいほど光の量が多く明るいフラッシュになります。一番多い勘違いは「フラッシュは暗い所でしか使わない」という考え。

もちろん光源としても使いますが、フラッシュを知ると明るい場所での補助光としての活用方法がとても多いことに気づきます。ほとんどのスマホには内蔵フラッシュが付いているので新たな購入は不要!まずは「常にOFF」から卒業してフラッシュ撮影に挑戦してみましょう。

フラッシュの役割や種類については「【コンデジ編】カメラ初心者必見!フラッシュの基礎と使い方を優しく解説」でも詳しく解説しているのでこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

スマホ特有のフラッシュの特徴・注意点

スマホのフラッシュ機能を「常にOFF」に設定している人も多いかと思います。まずは設定を見直してみましょう。

スマホのフラッシュ設定

ほとんどの機種では「OFF・オート・強制発光」の3つが選べます。オートが楽ちん!と思いがちですが、意図せずフラッシュが光り写真が台無しになることも。

必要な時だけ「強制発光」にして使いましょう。撮影画面から簡単に切り 替えられるので、スマホで確認してくださいね。

スマホのフラッシュの特徴

コンデジと大きく違うのはフラッシュの細かい設定はできない点。こちらで設定できるのがフラッシュのON/OFFのみで、あとはカメラが自動で調整するものがほとんどです。

機種によっては「スローシンクロ」という、暗いシーンで人と背景どちらもキレイに撮る機能が付いていることもありますが、これもカメラが勝手に判断するので、撮影者側でどうこうできません。

そのため、スマホのフラッシュのメリットは誰でも簡単に使える点。一方で、デメリットは細かい調整ができない点です。

フラッシュの注意点

スマホに限らずですが、フラッシュを使う時には注意点がいくつかあります。

  • 被写体・周囲へ配慮する
  • 動物・乳幼児へ直接強い光を当てない
  • 乗り物に向けない
  • フラッシュ撮影禁止場所(美術館、水族館など)

通常の撮影よりも周りへの影響が大きいフラッシュ撮影。

しっかりとマナーを守って撮影しましょう!

>>「知らなきゃヤバい?iPhoneカメラの実力に迫る〜機種・新機能を解説〜」

スマホのフラッシュの使い方・使えるシーン

フラッシュの使い方や使えるシーンも通常のコンデジのフラッシュとほぼ同じです。

ただし、スマホならではの使い方もあるのでその点は注目しておきましょう。

夜間・暗い室内

まずは「夜間やかなり暗い室内」でのシーン。コンデジ編でもまずはフラッシュなしでの撮影をおすすめしましたが、スマホの場合は特にフラッシュが必要ないケースも多いです。

今のスマホのカメラは暗所に特に強く進化してきました。ナイトモード、夜景モードなど暗いシーンに特化したモードもあります。ぶれないようしっかり構えて撮影。

夜景や多少明かりのある場所でならこれで十分キレイに撮れます。ただ暗すぎて何も写らないレベルでは、さすがにフラッシュの出番です。

遠すぎても近すぎても光がうまく届かないので、被写体と適切な距離をとるのがポイントです。「フラッシュ使いました」感も多少出るけど写らないよりはマシ。周囲に配慮しながら使ってみましょう。

逆光

次は「逆光」シーン。光を背にすると表情が暗く写ります。風景も人物もしっかり写したい時はスマホでもフラッシュが活躍します。スマホの光量はコンデジなどより弱いので、被写体との距離を調節してみてくださいね。

動物も逆光だと毛がふんわり優しい感じに仕上がるのでおすすめです。注意したいのは、フラッシュは使わず明るさ調整だけでどうにかしようとするパターン。たしかに表情は明るくなりますが、反対に背景が明るすぎる写真に。逆光ではフラッシュと覚えておきましょう。

明るい場所

最後は「明るい」シーンでの使い方です。雨や雪、水などを撮る時がおすすめ。どれも動くものなので、ブレやすく上手く撮れないことがあります。

でもフラッシュを使うと、光が当たった瞬間を切り取るのではっきりクリアに撮れるんです。噴水などはちょうどいい被写体です。一度試してみてください。

>>「スマホだって気をつけたい「写真の構図」おすすめ・注意点を紹介」

外付けフラッシュでワンランク上の活用法

スマホのフラッシュはほとんどがカメラレンズの横にある内蔵式。

でもコンデジと同じく外付けにすることもできます。

<外付けのメリット>

  • パワフルで明るい
  • 光量の調整ができる
  • スマホバッテリーを消費しない
  • 光の位置や角度を変えられる
  • 他のデバイスにも使える

有名なのは自撮り用のLEDライト。もしくは小型のフラッシュであればスマホにも取付可能のものもあります。

スマホだけでは撮れなかった暗い場所での撮影や、作品の雰囲気を作り込むバウンスやオフカメラ撮影も可能です。

バウンスやオフカメラ撮影についてはコンデジ編で詳しく解説しています。コンパクトな物が多いので、内蔵フラッシュでは物足りなくなった方はぜひ!

>>「ライカ開発のスマホカメラが最強って知ってた?高性能スマホ3選も紹介」

常にOFFからは卒業!フラッシュを上手く使おう!

実際のところ、いつでもフラッシュを使おう!とは言えません。

むやみに使うと写真の雰囲気を壊してしまうからです。でも逆光や噴水などフラッシュが活きるシーンがあるのも事実。

常にOFFは卒業して「適切なシーンでフラッシュを活用する」を試してみてくださいね。

>>「カメコンフォトコンテスト未受賞作品紹介【スマホの限界に挑む!?スマホ作品集】」