時間帯や季節によって変化する空の写真は、見る人の心を引き付けます。この記事では、空の写真を魅力的に撮るための構図やカメラの設定、編集方法などについてご紹介します。
空の写真を魅力的に撮るおすすめ構図
空の写真をどうやって撮ればいいか迷ったら、まずは構図に当てはめて撮影するのがおすすめです。ここからは、空の写真を魅力的に撮るためのおすすめ構図をご紹介します。
前方に建物や植物を入れる
前方に建物や植物を入れて撮影すると、空のスケール感が強調されてダイナミックな写真に。
また、周りの景色やその場所ならではの+αを取り入れることで、撮影時の空気感や雰囲気がより伝わります。「空だけの構図だと物足りないかも...。」と感じる場合にもおすすめ。
空と地上の比率を意識する
構図で迷ったときは、空と地上の比率を変えて変化を作りましょう。街並や海と空が1:1の比率になる二分割構図は、安定感がある写真になります。
空の広さを強調したいとき、空と地上の比率を2:1や3:1にして撮影してみましょう。撮影するときは、画面を分割したライン上に水平線を合わせるのがポイントです。
高い場所から撮ってみる
地上から見上げる構図以外にも、高い場所からの構図で広い空を撮影してみましょう。展望台や歩道橋など、いつもとは違うアングルから撮影することで新鮮味のある写真に。
視点を変えて切り取る構図は「構図がワンパターンになっているかも...。」と感じている方にもおすすめです。
他にも構図について知りたい方はこちらの記事がおすすめです
>>「【初級編】知っていると写真がグッと上手くなる基本の12構図」
>>「【上級編】知ってると周りに自慢できる写真撮影応用の7構図」
空の写真を撮るときのカメラ設定
ここからは、空の写真を撮るときのカメラ設定についてご紹介します。
絞り優先(A・Av)モード
「絞り優先(A・Av)モード」とは、撮影する人が絞り値を調整するとカメラが自動で露出に合わせてシャッタースピードやISO感度を調整してくれるモードです。空全体にピントを合わせて撮るような風景写真は、F値を6~8に設定するのがおすすめです。
一眼カメラにはたくさんの機能があるので、初めのうちは難しく感じるかもしれません。絞り優先モードは簡単に設定できる機能のため、マスターしておくと便利です。
ISO感度
ISO感度も、F値と同じように写真の明るさが調整できる機能です。ISO感度の数字を大きくするほど、暗い場所でも明るく撮影できます。
しかし、ISO感度の特徴として上げすぎると画質が荒くなってしまいます。明るい時間帯はISO100~200に設定して、日没後などでシャッタースピードやF値では対応できないときに使う手段として覚えておきましょう。
ホワイトバランス
ホワイトバランスは、撮影環境によって影響を受けた光の’’色’’を修正して、見たままの色を忠実に表現するための機能です。
朝焼けや夕焼けを色鮮やかに写したいときは、ホワイトバランスを「くもり」や「日陰」に設定してみましょう。色が補正されることによって、朝焼けや夕焼けの赤色やオレンジ色が強調されます。
時間帯ごとの空の写真の撮り方
ここからは、時間帯ごとのカメラの設定や編集方法をご紹介します。魅力的な空の写真を撮るためのポイントを知っていると、さまざまなシーンで撮影が楽しめますよ。
朝焼け・夕やけを美しく撮るポイント
ドラマのワンシーンのような写真が撮影できるのが、朝焼け・夕やけの魅力。太陽を入れた構図も人気ですが、明暗差が激しくなるので空が白飛びしてしまうことがあります。太陽が入らないような構図で空を写すのも◎。
シャッタースピードを遅くすると手振れが生じやすいため、三脚の使用がおすすめです。
晴れた青空を爽やかに撮るポイント
ゆっくりと漂うわた雲や、昇り立つ入道雲など、思わずシャッターを押したくなる夏空の写真。
青空を撮る場合は、太陽を背にする状態の順光がおすすめです。よく晴れた青空の色が鮮やかに表現できます。
また、編集で露光量をプラスすると爽やかな印象がアップします。
マジックアワーを芸術的に撮るポイント
日の出・日の入り前後の時間帯に、空の色がオレンジやピンク、ブルーなど、さまざまな色合いに変化することをマジックアワーといいます。
刻一刻と景色が変化していくマジックアワーの撮影は、設定をあれこれ変えている余裕はあまりありません。露出をマイナスにして空が白飛びするのを防ぎ、撮影後に編集で彩度などを調整しましょう。
まとめ
幻想的なマジックアワーや、ユニークな雲が浮かぶ風景など、さまざまな表情が楽しめる空の写真。太陽の位置や時間帯によって少し設定を変えることを意識しながら、その場でしか出会えない空の撮影を楽しみましょう!
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