愛犬を写真で撮ると、なんとなく普段の可愛さがうまく表現できていない…と悩むことはありませんか?
もしかしすると、カメラの設定や撮り方・愛犬の表情などが原因かもしれません。
この記事では、飼い主も愛犬も楽しく、ベストな1枚が撮れるような方法を紹介します。
犬を自然に撮るための写真術5つ
愛犬の可愛さを写真に収めたい時に使える写真テクニックを知りたくありませんか?
犬は写真を撮ることに慣れていないと、警戒してしまって自然な写真を撮ることができません。まずは撮影前の準備と心構えからマスターしていきましょう。
1. 犬がリラックスできる場所を探す
犬は飼い主の表情や雰囲気を感じ取るのが得意です。いつもと違うと感じたら、撮影に協力してくれないこともあるかも。
まずは家の中など、愛犬がリラックスできる場所で撮影することがポイントです。
撮影の邪魔にならないように、周辺をきちんと片付けて安全確認をしておくと良いですね。
2. 犬の目線に合わせて撮影する
撮影する場所が決まったら、次は愛犬にカメラに慣れてもらいましょう。カメラのシャッター音が気になる場合もあるので、シャッター音はオフもしくは小さめに設定してくださいね。
【愛犬の目線を合わせて撮るコツ】
すでに愛犬とアイコンタクトがとれるのであればスムーズですが、アイコンタクトが苦手であれば、おやつやドッグフードを手に持って誘導してみると良いかも。愛犬のお気に入りのおもちゃを使って注意をひくのもOK。
また、飼い主の言葉や音に反応することもあるので、愛犬としっかりコミュニケーションをとっていきましょう。目線にカメラを合わせた撮影ができたら、あえて別のところに愛犬の視線を誘導してもいつもと違う写真になりますよ。
【撮影に慣れてきたらノーファインダー撮影がおすすめ】
これはファインダーをのぞかずに撮影する方法です。コツは被写体となる愛犬と同じようにあなたも動きながら撮影すること。
飼い主の顔が隠れないので愛犬も安心して撮影に挑めます。さらに撮りたい瞬間にシャッターを押すことが可能で、大切な愛犬の一瞬の表情を見逃しません。撮影のアングルも自由自在なので意外性のある1枚が狙えるでしょう。
3. 光の向きを工夫する
愛犬の撮影はできるだけ明るい場所を選んでください。
室内
- 朝から昼であれば自然光が入る窓際。
- 夕方や夜は明るい照明のある部屋。
屋外
- 朝や夕方の優しい光がおすすめ。
- 直射日光は避けて逆光で。
黒っぽい色の犬であれば、撮る人の背中に太陽などの光がある「順光」の状態にしましょう。できれば曇りの日の方が表情はキレイに撮れるようです。
4.短時間で集中的に撮影する
愛犬にお座りなどのポーズをして撮影する場合は、短時間で集中的に撮影することを心がけてください。時間をかけての撮影は、愛犬の集中力も低下し表情も沈んでしまうので、良い写真が撮れません。
そして撮影後はしっかり褒めてあげて遊んであげたりおやつをあげたりすることで、カメラ撮影が「楽しい」というイメージを持ってもらいましょう。
愛犬がストレスを感じてないか気をつけながら、飼い主も一緒に楽しんで撮影することが大切ですね。
5.構図を工夫する
撮影に慣れてきたら、構図を考えて写真を撮っていきましょう。いつもの写真のマンネリにさよならできるはず。構図に悩む方はこちらの記事がおすすめです。
>>【初級編】知っていると写真がグッと上手くなる基本の12構図
背景と一緒に愛犬を撮りたい場合は、どのポジションに被写体を持ってくるかで写真の印象が大きく変わります。いつもより少し遠くから撮影し、背景を入れることで写真にストーリーが生まれます。
また、カメラのアングルを変えてみるのもポイントです。犬の目線よりもさらに低い位置から撮影したり、頭上から見下ろすのもおすすめです。カメラのモードを変えて、マクロモードや望遠で遠くから撮影するのもいつもと一味違う写真になります。
犬の撮影に合わせたカメラの設定や使い方で差をつける
愛犬の撮影では、カメラの設定や使い方で写真のクオリティーがUPします。かわいい愛犬の写真が撮れるように基本的なカメラの設定を紹介します。
1. 露出を調整する
露出とは写真を撮る時にレンズに取り込まれる光の量の事です。
- スマホカメラの設定
基本的にスマホカメラの場合は自動露出機能がついていますが、犬の顔が暗くなったり、明るくなったりすることも。画面を長押しすることで設定を変えられる機種もあるので、適切な明るさに調節してくださいね。
- 本格的なカメラでのおすすめの設定
基本的には、愛犬の顔や目が分かるまで露出補正するのがおすすめ。カメラに表示されている露出表示のメモリを±1以上で調節すると写真の見た目が大きく変わってきます。慣れないうちは、撮ってみながら感覚的に調整していく方法でOK。
2. 被写界深度で写真を深みのあるものにする
一眼レフなどの本格的なカメラで撮影するのであれば、被写界深度に気をつけていきましょう。
被写界深度とは、ピントを合わせた時のピントが合っている範囲のことをいいます。
- ピントが合う範囲が狭い(ボケている範囲が広い)→被写界深度が浅い
- ピントが合う範囲が広い(全体がくっきり) →被写界深度が深い
被写界深度を変化させるためには、絞り(F値)・焦点距離・被写体までの距離の3つの値が関係します。
この3つを踏まえて、撮りたい写真のイメージと合わせて以下の方法を参考にしてみてください。
①【愛犬の顔にピントを合わせて背景がボケてもOK】
絞り(F値)を小さくして、望遠のレンズで、被写体に近寄り撮影。
②【背景もしっかり写して撮りたい】
絞り(F値)を大きくして、広角レンズで、被写体から遠い距離で撮影。
被写界深度を深くすると、背景までくっきり撮影することが可能です。愛犬と出かけた場所を一緒に撮りたい場合は、被写界深度を深くするのがおすすめ。
3. 適度にフォーカスをして犬を引き立たせる
ピント(焦点)を合わせることをフォーカスといいます。
愛犬にフォーカスするために背景はなるべくシンプルにして、愛犬の顔にピントを合わせましょう。スマホカメラであれば、調整したい部分を長押しするとピントの調節ができます。
鼻の長い犬種をアップで撮る場合は、目にピントを合わせるとボケずに撮れますよ。
ドッグランなど屋外での動きのある撮影であれば、フォーカスロックがおすすめ。フォーカスロックは、一定範囲にピントを固定する機能です。ピントの固定範囲に愛犬が通ったら、連写モードで撮影。活き活きと動いている愛犬を撮れる確率が上がりますよ。
普段から愛犬に可愛いポーズをとってもらえるよう工夫する
可愛い愛犬の写真を収めるには、被写体である愛犬が撮影の時に「かわいいポーズ」をとってくれるかどうかも大切です。飼い主にしか見せないリラックスした表情や「このポーズがかわいい!」というものを、いつでもどこでもしてくれるのであれば短時間で素敵な写真が撮れるでしょう。
カメラに慣れてもらう
飼い主がカメラを手に持っていると「何を持っているんだろう?おやつかな。」などと気になってしまう犬もいます。
まずはカメラを向ける回数を増やし、カメラに慣れてもらうことが大切です。
愛犬がカメラやスマホを気にしなくなったら、電源を入れる動作やズームなどの操作音などにも慣れさせます。一緒に遊びながら楽しくカメラに慣れてもらうのがベストですね。
アイコンタクトを取れるようにする
どんな時でも愛犬とアイコンタクトが取れる関係を築いておきましょう。名前を呼ぶと目を合わせてくれる習慣があれば、写真もスムーズに撮れますよ。
お座りや待てを覚えてもらう
犬などの動物の写真は、予想外の動きをしてしまうので簡単ではありません。
愛犬の写真は動作を止めるための、「お座り」・「ふせ」・「待て」などを習得できていると上手にポーズをとってくれます。
まとめ
今回は、愛犬のベストな1枚を撮るための方法を紹介しました。愛犬の可愛い写真が撮れたら、スマホやLINEのトップ画にして友達に見てもらうのも良いですよね。
表情豊かなペットは最高の被写体です。お気に入りの1枚を撮るために、構図や時間帯、場所などを選んでいろいろな写真にチャレンジしていきましょう!