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撮影テクニック 2023.03.16

カメラ初心者にもおすすめ!一脚の基礎知識と使い方をやさしく教えます

カメラ初心者にもおすすめ!一脚の基礎知識と使い方をやさしく教えます カメラ初心者やカメラ女子にもおすすめなアイテム、一脚。気になるけれど、どんなシーンで使えるのか、どのように使うのかわからないという方に向けて、基本的な知識をまとめました。

カメラを支える機材といわれて、すぐに思い浮かぶのは「三脚」かと思います。

では、「一脚」はご存知ですか?

実はかなり便利なアイテムなのですが、三脚との違いがいまいち分かりづらいのも事実。そこで今回は、一脚の基礎知識から、三脚との違い、使い方まで、わかりやすく解説していきます。カメラ初心者さんも、一脚デビューに向けて、ぜひチェックしてみてください。

一脚を使う目的

三脚よりも馴染みのない言葉なので、そもそも「一脚って何だろう?」と思っている方もいるかもしれません。一脚は、カメラを支える機材の一つです。カメラを固定することで、撮影時のブレを防止できます。

カメラ女子にとって、手ブレは大きな悩みの一つ。特に一眼レフは、レンズも含めるとかなりの重量になります。長時間撮影していると腕が疲れて、手ブレが生じてしまうこともありますよね。

こうした撮影時の腕の疲れを軽減するのに役立つのが、一脚や三脚といった、カメラを支える機材です。

>>手ぶれ防止対策について詳しく知りたい方はこちら

また、構図の微調整をしたり、夜景や花火など光の軌跡をきれいに撮ったりするときにも役立ちます。ソロ撮影や集合写真撮影の際に、カメラの台としても使うこともありますよ。 

一脚と三脚の違い

一脚も三脚も、カメラを支えるという目的は同じですが、その構造に違いがあります。

具体的には、支える脚が1本なのが「一脚」。

支える脚が3本なのが「三脚」です。

一脚のメリット

三脚と比べた際の一脚のメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 軽量で持ち運びやすい
  2. コンパクトで狭い場所でも使いやすい
  3. 三脚禁止の場所でも使える場合がある

重いカメラを支えることができる機材は、撮影時の腕の疲れを、ぐっと楽にしてくれます。しかし、機材自体が重いと、持ち運びに苦労しますよね。

その点一脚は、軽量で持ち運びにも便利。移動時と撮影時両方のストレスを減らせるのは、女性にとっても嬉しいポイントです。

一脚のデメリット

しかし、そんな一脚にもデメリットはあります。

  1. 安定感は三脚に負ける
  2. 水平が取りにくい

3本の脚でしっかり自立する三脚に比べると安定性に欠けるというのが、一番のデメリットです。自立式のものであれば少し安定感が増すため、一度売り場に実物を見に行き、使用感を確かめてみるのもよいでしょう。

一脚の使い方

一脚の使い方はとてもシンプル。伸縮可能な本体を調整して、撮影するアイレベルに合わせます。

地面に垂直に(または角度を付けて)脚を着け、カメラを安定させればセット完了です。こうすることで、壁に寄りかかったり肘を付いたりするのと同様に、支えがある状態になり、カメラを安定させることができます。

一脚を購入する際のポイント

実際に一脚を購入することになったら、以下の重要な点をチェックしておきましょう。

  1. 本体サイズ(長さ・重さ)
  2. 耐荷重
  3. 素材
  4. 雲台の種類
  5. 自立式かどうか

雲台は、一脚とカメラを接続するための部品です。一脚に付属している場合と、別売りの場合があるため、よく確認しておきましょう。

また、自立式というのは、一脚の先端が広がって自立するタイプのもの。より安定感が増し便利ですので、「絶対に自立式は嫌!」という、こだわりがないかぎり、とてもおすすめです。

一脚が活躍する撮影シーン

一脚は、長時間撮影にぴったりです。動物園のような、移動しながら撮影して回るシーンでは、特に活躍します。

移動しながらの長時間撮影は腕や背中、腰に負担がかかりますよね。一本支えがあるだけでも、だいぶ重さが分散され、負担が軽減します。

一脚は三脚ほど大きくないため、持ち運びやすく邪魔にならないのもポイントです。

長時間撮影

一脚は、長時間撮影にぴったりです。動物園のような、移動しながら撮影して回るシーンでは、特に活躍します。

移動しながらの長時間撮影は腕や背中、腰に負担がかかりますよね。一本支えがあるだけでも、だいぶ重さが分散され、負担が軽減します。一脚は三脚ほど大きくないため、持ち運びやすく邪魔にならないのもポイントです。

動きのあるシーン

運動会やスポーツの撮影は、被写体が動いているため、どうしてもブレやすくなります。

遠くをズームで撮影したり、人が多い場所で撮影したりすることになるため、自力で手ブレを防ぐのは、なかなか難しいです。

そんな時に役立つのが、一脚。スペースに余裕があれば三脚でもOKですが、人が多い場所では三脚は使いづらいですよね。省スペースで使える一脚を持っておくと便利です。

暗い場所

暗い場所は、特に手ブレが発生しやすい撮影シーン。撮影に必要な光が不足しているため、カメラのシャッタースピードが遅くなるのが原因です。

一脚があれば、ISO感度を上げすぎることなく、手ブレを防ぐことができるため、余計なノイズが増えません。最新のカメラは夜景撮影に強くなっていますが、一脚があれば、さらに環境が整いますよ。

ただし、星空の長時間露光などは、さすがに一脚では難しいです。より安定感のある三脚を使い固定しましょう。

>>カメコンで入賞した夜景写真の紹介はこちら

一脚を使う際の注意点

一脚を使う場合、どのシーンにおいても使用上の注意点があります。

  1. 使用禁止場所を確認して使うこと
  2. 周囲の邪魔にならないよう配慮すること

上記の2つは、三脚にも共通する注意点です。

さらに、一脚ならではの注意点を挙げるとすれば、自立式を過信しないこと。

自撮りや集合写真で自立式の一脚を使う場合、カメラの重量を考えると、正直少し不安定です。大切なカメラを倒してしまうことのないよう、十分に注意して使いましょう。

携帯に便利な一脚を使いこなそう!

三脚の影に隠れてしまっている一脚ですが、メリットも多く、意外と便利な機材です。

コンパクトで女性にもおおすめですので、ぜひ一度試してみてください。