いつもと少し違った撮影を楽しみたいなら、接写撮影はどうですか?
「接写撮影におすすめの被写体」に続いて、今回は「接写撮影が上達するコツ」を紹介します。
接写にハマると、いつも見ていた景色の見方がガラッと変わります。
撮り慣れている被写体も新鮮に感じるし、技術も上達する。
いいことばかりの接写撮影、ぜひ始めてみましょう!
接写撮影で注意するたった1つのポイント
気になるのは、接写撮影の際に何に気をつけたらいいのか?ということ。
構図?
光?
色々気をつけたくなる点はありますが、接写初心者がまず気をつけなければいけないのはなにをおいても「ピント」です。
ピントは接写撮影の命。
もちろん普段から、写真好きさんならピント合わせには慎重なはず。
ただ、接写撮影はいつもより近くで狭い範囲を写します。
画面いっぱいに映し出されるからこそ、ピントのずれは致命的。
ピント関連の性能で大切なのが「最短撮影距離」です。
被写体とカメラ間の限界距離のこと。
機材、機種によるので、自分のカメラはどれくらいか調べておきましょう。
撮影中、テンションが上がり夢中になるシーンはたくさんあると思います。
でも、そんな時こそ一息ついてピント確認を!
しっかりと覚えておきましょう。
【撮影機材別】接写撮影のコツ
では、機材別に接写撮影のコツをまとめました。
できるだけ初心者さんも取り組みやすい方法を優先しています。
一眼レフ・ミラーレス編
まず一眼レフ、ミラーレスは、他に比べスペックの高いカメラです。
接写に関しても、マクロレンズや接写レンズなど便利アイテムが揃っています。
でも、最初からコストをかけるのはハードルが高いですよね。
まずは今のレンズやコスパの良いグッズを使った撮影のコツをお伝えします。
望遠レンズでズームして撮影
おそらくカメラ初心者さんでも、カメラ付属の望遠レンズを持っていますよね。
それを使えば擬似的にマクロレンズのような接写撮影が可能です。
やり方は簡単。
ピントの合う距離まで離れて、被写体をズームで写すだけです。
こうすれば物理的に近づけなくても大丈夫。
クローズアップレンズを使って撮影
もう一つの案は、フィルター状のクローズアップレンズと呼ばれるアイテム。
1,000円台から購入できマクロ効果が得られます。
ただ、ズーム撮影もクローズアップレンズも、あくまで擬似的なマクロ撮影です。
本来より表現力や画質が落ちる可能性があることに注意しましょう。
コンデジ編
次はコンデジです。
コンデジはレンズ交換できないので、機種により多少向き不向きがあります。
一眼レフと似た部分はありますが、接写撮影のコツはこちら。
- 接写、マクロモードを使う
- ズームして撮影する
- 三脚やタイマーを使う
コンデジは光学ズームが優秀な機種が多いので、少し遠目からズームで狙うのもおすすめです。
もちろんズームすると、手ブレが起きやすいことに注意。
しっかり脇を締めて構え、タイマーを使うとシャッター時のブレを軽減できますよ。
一番良いのは三脚を使ってじっくりピントを合わせることです。
接写におすすめのコンデジ
※カッコ内は最短撮影距離/光学ズーム倍率
- CANON PowerShot SX740 HS(1cm/40倍)
- SONY サイバーショット DSC-WX500(5cm/30倍)
- Panasonic LUMIX DC-TZ90(3cm/30倍)
コンデジでは、CANONが1歩飛び出した印象です。
スマホ編
最後は、撮影の機会が多いスマホです。
チャンスも多いので、接写のコツを覚えておきましょう。
マクロモードはON
今のスマホは「マクロモード」搭載の機種が増えました。
最短2〜3cmでもピントが合うので優秀です。
AFロックを活用する
また、ピント調整しながらスマホを構えると手ブレしがちですよね。
そんな時はAF(オートフォーカス)ロックON(iPhoneでは画面長押し。機種により異なる場合があります。)にするとピントが固定されます。
画面を見つつ両手で撮影できるので、ピント確認もしやすく便利ですよ。
ピントが合いづらい時はスマホを動かすようにしましょう。
本体が軽いので手ブレに注意
スマホは本体が軽いため手ブレも起きやすいです。
撮影時は脇を締めて構える、身体をどこかに固定するなど工夫しましょう。
100均(三脚、マクロレンズ)グッズが便利
マクロモードがない場合、クリップタイプのマクロレンズがおすすめ。
100均でも手に入るお手頃さが嬉しいです。
また手ブレ防止の三脚は、100均のものでもかなり便利です。
デジタルズームは避ける
近すぎてピントが合わない時は、遠目からズームするのもあり。
でもデジタルズームは避けましょう!
デジタルズームは画質劣化が激しいので、できるだけ光学ズームの範囲内がおすすめです。
マンネリかな?と思ったら接写にチャレンジ
接写撮影をやってみるだけなら、高価な機材は必要ありません。
今すぐスマホで身の回りのものから始められます。
おすすめの被写体編でも紹介しましたが、カメラ女子ならアクセサリーから始めてみるといいですよ。
カタログみたいにお洒落に撮れると一気にハマっちゃいます!
いつもなら見落としていた小さな世界の魅力を、接写で探してみてくださいね。