ピクルナ

撮影テクニック 2023.06.09

集合写真をバランス良く撮りたい!カメラやスマホで活用できる撮影の基本

みんなが集まると自然に「集合写真」を撮りますよね。思い出を記念の1枚にするためには、撮影者のテクニックが大切!少しコツを意識するだけで、誰でもすてきな「集合写真」を撮ることができます!

久しぶりにみんなで集まるイベント、友人の結婚式や同窓会、複数人での旅行など、記念に集合写真を撮る機会は多いです。

「みんなで撮る写真って難しいし、なかなか良い感じに撮れない…」と悩んではいませんか?

集合写真を上手に撮るには、コツやテクニックが必要です。

この記事では、みんなで撮る集合写真をきれいに残すための撮影方法の基本を伝授していきます!

集合写真を撮影するときに気をつけたい3つのポイント

集合写真は人数が多いぶん、いつもの撮り方ではなんとなくビミョーな写真になってしまいがち。事前にきちんと撮影のコツとポイントを理解しておけば、せっかくの思い出の一枚を無駄にしなくて済みます。

ここからは、集合写真を撮影するときに気をつけてほしい3つのポイントを紹介していきます。

光がみんなの顔に当たっているか確認する

集合写真を撮る際は、光の位置を確認することが大切です。

被写体に並んでもらう前に、光が真正面、もしくは斜めから当たっている状況であればOK。

屋内の撮影でもできるだけ照明が明るい場所を選びましょう。

光の位置を確認したら、全員の顔が見えるように均等な間隔で並んでもらいます。レンズを通して、みんなの顔に光が当たっていたら撮影スポットは決定です。

背景に気を付ける

集合写真で並んでもらう前に、事前に背景にふさわしい場所を考えておきましょう。

屋内であれば白い壁の前だとスッキリした印象になります。どんな場所でなんのために集まったのか、イベントの内容や時期などを表すようなものがあれば、取り入れてみると良いですよ。

そして集合写真に写ってほしくないものは、事前に移動してくださいね。

  

被写体との距離をしっかりとる

集合写真は、被写体から大きく距離を取ることが大切。

せっかく背景を決めても、カメラが近くなりすぎるとよく分からない集合写真になってしまいます。

もし、撮影環境のせいでうまく距離がとれない場合は、撮影者が階段や椅子を利用して高い場所から撮影すると、被写体と背景がうまく入るので参考にしてください。

集合写真でおすすめのカメラ・スマホ設定の基本

ここからは、集合写真をきれいに撮影するための、カメラの設定やスマホカメラの撮り方などを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

カメラ編

一眼レフなどのカメラで、集合写真をうまく撮るための設定を解説していきます。

場合によっては、ストロボや三脚などのアイテムを使うと臨機応変に対応できるので事前に準備しておくと良いでしょう。

三脚を使うと手ぶれ防止にもなるので、集合写真にはおすすめです。

>>手ぶれ防止についてもっと知りたい方はこちら

  

F値を絞ってピントを全体に合わせる

集合写真はF値を絞って、被写体全員にピントが一律に当たるようにしなければなりません。

F値とは光を取り込む穴である「絞り」の開き具合を数値化したものです。

F値が大きいと、全体がボケにくくなり、端の人にもピントが合います。

反対にF値が小さいと、周囲がボケやすくなります。

集合写真は、F値はF6〜F11くらいを目安にしておきましょう。使用するレンズや構図・環境によって変わってくるので、撮影しながら自分でF値を調整していってくださいね。

ISO感度を上げて調節

デジタルカメラはレンズを通して光を取り込み、光をカメラ本体のセンサー部分に当て、当たった光が電気信号になりファインダー上に投影することで写真になります。

ISO感度とは取り込んだ光を電気信号に変える時に、光の量をどれだけ増やすか調節する機能のことを指します。ISO感度の数値が上がれば上がるほど、実際に取り込んだ光よりも明るい写真が撮れます。明るい写真にすると、集合写真の被写体も明るく写真に収められます。

撮影環境に合わせて、以下の数値を参考に低い値から撮影しながら徐々に調節してみてください。

集合写真でのISO感度の数値目安

  • 少人数→ISO2000〜
  • 大人数→ISO4000くらい

難しい方はカメラの設定をAUTO(自動)にすれば、カメラが自動的にISO感度の調節をしてくれています。

スマホ編

  

スマホカメラは一眼レフカメラに比べると少し広角のレンズになっています。

広角レンズは広い範囲を写せるというメリットがありますが、画面の端がゆがんでしまうというデメリットもあります。

なのでスマホカメラで集合写真を撮る際には、意識してなるべく中央に映るように構図を作りましょう。

スマホカメラで撮影するときに気をつけたいのが、手ぶれと傾きです。

手ぶれを起こさないために、スマホを両手でしっかりと持ちましょう。両手の親指と中指を使ってスマホを持ち、人差し指でシャッターボタンを押すと、手ぶれを防げます。

傾きに関しては「グリッドライン」を上手く活用しましょう。

スマホカメラ設定で「グリッド」を選択しオンにすると、水平と垂直の線が画面に表示されます。水平の基準となる床や天井や柱などのラインに合わせて撮影するとバランスが整います。

自分も写真に入って集合写真を撮りたい場面もあると思います。そんな時は自撮りアイテムを上手く使っていきましょう。

>>自撮りするときに活躍するアイテムについてもっと知りたい方はこちら

そのほかに集合写真を成功させる秘訣!

集合写真を撮る際に以下のような場面に出くわすこともよくありませんか?

  • 人数が多い分、誰かが少し隠れてしまう 
  • 一人だけ目線が違う など

人数が多いほど写真を撮る構図やタイミングが難しいといわれますが、ここからは集合写真を成功に導くためのコツを紹介していきます。少しの工夫でまとまりのある集合写真を撮れるようになりますよ!

集合写真に備えて本格的なカメラにも興味があるという方は、カメラのサブスクという選択肢も考えてみてはいかがですか?

>>「気になるカメラはサブスクで使う時代!GOOPASSを例に仕組みを紹介」

集合写真に適した構図を使う

集合写真はみんなの顔にピントがちゃんと当たっていることが大切です。そのためにも並び方(構図)に気をつけなければなりません。

全員にピントを合わせるためには、横一列に並ぶ構図がおすすめです。

しかし撮影場所や人数によっては横に広がれないこともあるので、その場合は以下の2つを参考にしてみてください。

1. 複数人で横一列に慣れない場合

みんなの顔を中央に近づけて、少し上のアングルから撮ると被写体にピントが合います。

2. 人数が多い場合

集合写真では、最大で4列に収めるようにしましょう。1列目は座る、2列目はひざ立ち、3列目は中腰、4列目はそのまま立ってもらう。1列の目安は10人で、もし40人以上になる場合は肩を斜めに重ねて並ぶなど工夫しましょう。

素早くきれいに並んでもらうために、写真の中央と左右の端を決めます。センターが決まったら、左右均等に並んでもらいましょう。

スマホカメラでも紹介した「グリッドライン」機能を使用すると、傾かず水平を保つように撮影可能です。バランスの良い構図にするために、グリッドラインで中心を捉えて左右に同じくらいの空間ができるように意識してみてくださいね。

写真を撮る際のコミュニケーションや声かけを大切にする

集合写真になったとたんに、どうしていいか分からず緊張してしまう人もいます。できるだけ緊張をほぐすために被写体と会話をしながら、リラックスした楽しい雰囲気作りをしていきましょう。

ここで重要なのが、被写体全員に向けての「声かけ」です。

カメラマンも被写体が笑顔になるようなエピソードなどでコミュニケーションを取り、簡単なポーズを求めるなどアレンジしながら撮影していきましょう。

みんながにこやかになるような声かけをいくつか考えて、シャッターをきる合図にすると良いかもしれません。例えば、被写体となるグループ独自の「合言葉」や「みんなの好きなもの」など思わず笑顔になってしまう言葉を叫んでもらいながら、撮影するのも良い思い出になります。

撮影はできるだけ短時間で、連写を忘れずに

集合写真では、人数が多い分みんながカメラに集中してくれるようにできるだけ短い時間で撮影する方が良いです。

被写体の目線がカメラに集中できるように意識して声かけをして、いつでも連写できるようにしてください。少しポーズを変えたり、笑顔になる雰囲気を作ったり工夫して、5枚前後で撮影が終わるようにするとOK。

欲張ってたくさんポーズを求めると、みんなが疲れた表情になってしまうと良い写真にはならないので気をつけてくださいね。被写体のどんな瞬間も見逃さず、スピード感を持って撮影していきましょう。  

まとめ

今回は集合写真で大切なカメラの設定や撮影方法について紹介しました。これからイベントで人が集まるときには、率先してカメラマンになってみてはいかがでしょうか?

すてきな集合写真を撮ることができたら、みんなに喜ばれますし、自分のカメラテクニックを一段と上げられるチャンスにもなるはず。

楽しそうな集合写真を見ると、撮影の想い出が臨場感とともによみがえってきます。ぜひ、とっておきの1枚を撮ってみてください!

撮った写真を大人数でシェアする方法について、以下の方法もおすすめです。

>>「家族と友人と写真を共有するならアマゾンフォト!基本の使い方と注意点を徹底解説」