ピクルナ

撮影テクニック 2021.12.22

カメコン【日常をテーマに生活を見直す】みんなのコンテスト紹介

写真好きなら一度は気になるコンテスト。でも、初心者にはハードルが高い! カメコン「みんなのコンテスト」は、ユーザー企画の気軽なコンテストです。 今回は見落としがちな日常をテーマにした過去コンテストを紹介。 あなたもコンテスト開催してみませんか?

カメコン」は誰でも無料で参加できるフォトコンテストサイト。

経歴も問わず、使う機材も自由なので、スマホでも気軽に参加できる特徴があります。

その中でも「みんなのフォトコンテスト」は、ユーザーが自由に企画するコンテスト。

自分の興味のあるテーマがあれば投稿もできるし、もしなければ自分でコンテストを企画することもできます。

今回は過去のみんなのフォトコンテストから、日頃見落としがちな「日常」がテーマのコンテストを紹介します。

日常の中のシャッターチャンス見逃してない?

いい写真を撮るには出かけなければならない?

繰り返す日常の中にも、実はシャッターチャンスが隠れています。

見慣れた街並み、風景も立派な作品の被写体なんですよ。

何気ない日常写真コンテスト

まず最初は「何気ない日常写真コンテスト」です

もうタイトルからして「何気ない日常」とまさにテーマが日常。


金賞受賞作は、__ankoro__さんの「雨の日」です。

3枚の写真を組み合わせた作品。

どれも雨の日の1コマ、そして乗り物という共通点があるからうまく合わさっているようです。


雨の日の写真はどうしても薄暗く寂しい感じになってしまいがち。

でも真ん中に人物を置くことで、寂しいだけの印象が和らいでいますね。

写っているのは__ankoro__さんご本人でしょうか?

楽しげな表情にほっこりします。


次は、haruさんの「もうすぐ帰宅」。

いつもの帰り道に、夕焼・商店街の灯り・車のライトが綺麗だなーと思って撮った1枚だそうです。

一つ一つはあまりにありふれているけど、それが集まったときすごい力を発揮するのが日常の良さですね。

それに気づけるかどうかが全て。

色んな作品を見て感度を高めておきましょう。


最後は、NKOBUNさんの「雑貨屋さんの暖かな日差しが良かったので。

木を使ったナチュラルなディスプレイに、暖かい日差しがほっこりする一枚です。

全体にまんべんなく日が差しているのではなく、一部影となっているのがポイント。

影=暗いではなく、うまく使うことで作品のアクセントになりますよ。

ノスタルジックコンテスト

次は「ノスタルジックコンテスト」を紹介します。

ノスタルジックは「昔(古いもの)を懐かしむ」ことを指します。

写真では「見ると昔や故郷を思い出す」雰囲気をもった作品です。


1つ目はNKOBUNさんの「経年劣化」です。

昔のサイダーの瓶が放置されたシーンを切り取った一枚。

どうやら中身も残っているようです。

でも、フタは錆びて色が変わり、木箱も傷みを感じます。

経年劣化というどこか物悲しい被写体に、あたたかな日が対照的な作品です。


ノスタルジックは単に昔を思い出すだけではなく、哀愁、郷愁など少ししんみりする要素が含まれます。

じんわり心に染み入るような、心の奥をそっと刺激するような、そんなイメージを目指しましょう。


次はmitoさんの「あじさい」です。

あじさいの季節。

少し先が霞むほどの霧の中、咲き誇るあじさいが見事です。

しん…と静けさが音となり聞こえてきそうな空気感を感じますね。

霧の向こうから誰かやってくるかも?と想像したり、マイナスイオンたっぷりの情景に癒やされたり。

見る人によっていろいろ考えられそうです。


花の撮影は、できるだけ晴天に明るい雰囲気で撮るイメージが強いかもしれません。

でも雨上がりや曇りの日は、その日にしか見せない花の表情があります。

ノスタルジックな花の写真にも挑戦してみてくださいね。

路地フォトコンテスト

最後は「路地フォトコンテスト」からの作品です。

路地はマニアも多い、隠れ人気フォトスポット。

いつもは主役ではないはずの小道、裏道がいい味出すんですよ。


まずは、aoiさんの「日常の風景」です。

普段何気なく通っている道をファインダー越しに撮影したという作品。

地元の人しか通らないであろう狭い路地に、生活感あふれるポリバケツや自転車。

これも一つ一つはただの日常、まじまじと見ることもない風景です。

それをあえて作品にすることで、見たようで見えていなかった日常が実感できます。

たとえ知らない路地であったとしても、誰かの日常が紛れているから懐かしさも感じます。


次は、k_c.amさんの「帰りの脇道」です。

こちらは雨上がりの路地でしょうか。

レトロで大小さまざまな看板、不規則に走るパイプや電線。

しっとりと雨に濡れた風景がノスタルジックな一枚です。


本来「写真の基礎は引き算」と言われます。

主役を決めたらあとは余計な物は入れないもの。

でも路地はどれも主役ではなく脇役でもない。

一見余計なものだらけ…なのにまとまりが生まれるから不思議。

ちなみに細長い路地を撮るなら、遠目からズームで撮って圧縮効果を狙ったり、ローアングルで臨場感を出すのもおすすめです。

視点を変えて毎日を過ごそう

日常をテーマにしたコンテストをご紹介しました。

いい写真を撮らないと!と意気込むとちょっとしんどくなりがち。

でもいつもの生活にもシャッターチャンスがあるなら、気負わず楽しんで写真が撮れるはず。


ただ日頃から「アンテナの感度を上げておく」ことが大切です。

日常=ありきたり、と思い込んでしまうのはダメ。

見慣れた風景こそ立ち止まって眺めてみましょう!


たくさん作品を見て感度を磨くにはカメコンはぴったりです。

こんな作品見たい、または見て欲しい、と思ったらぜひコンテスト企画もしてみてくださいね。