「カメコン」は誰でも無料で参加できるフォトコンテストサイト。
経歴も問わず、使う機材も自由なので、スマホでも気軽に参加できる特徴があります。
その中でも「みんなのフォトコンテスト」は、ユーザーが自由に企画するコンテスト。
自分の興味のあるテーマがあれば投稿もできるし、もしなければ自分でコンテストを企画することもできます。
今回は過去のみんなのフォトコンテストから、ちょっとユニークな「構図縛り」のあるコンテストを紹介します。
「構図縛り」コンテスト紹介
ではさっそくコンテスト紹介…といきたいところですが、あなたは撮影する時に「構図」を意識していますか?
それとも何となく感覚で?
写真を楽しむ上で構図を意識すべき!とまでは言えないものの、構図は知っていると何かと役立つ知識です。
作品作りのヒントになったり、他の作品を見る時の指標になったり。
有名どころで言うと、三分割法、日の丸構図、対角線構図などですね。
構図に被写体を当てはめることで、被写体を引き立てたり、作品の意図を伝えやすくなる効果が生まれます。
過去のみんなのフォトコンテストでは、構図を指定して作品を募集する「構図縛り」のあるコンテストがいくつか開催されています。
同じ構図でも「こんな使い方があったのか!」と刺激になること間違いなしです。
それでは作品を交えつつ紹介いたします。
超基礎をどう活かす?“日の丸構図コンテスト”
まずは超ド定番「日の丸構図コンテスト」です。
写真を趣味としない人ですらなんとなく意図が予想できるほど。
日本の国旗=日の丸に例えた手法です。
ど真ん中に被写体を置くことで主役が分かりやすく、インパクトのある作品になります。
とは言え「ダサい」「素人っぽい」と言われることもある日の丸構図。
確かに手当り次第、真ん中に置いて撮ってもダメ。
お手本をコンテスト受賞作から見ていきましょう。
日の丸構図コンテストの発案者でもあり、金賞受賞者でもあるyuichi_hreさんの作品「ひまわりの蕾のやつ」です。
まさに「ひまわりの蕾のやつ」です!笑
なのに一瞬絵画やデザイン画のような印象を受ける作品です。
画面いっぱいに被写体を配置した王道の日の丸構図。
そこに色を限定することで不思議な雰囲気が出ていますね。
yuichi_hreさんのインスタ(@yuichi_hre)には元(に近い)色味の作品も投稿されています。
撮影したあとの調整でここまで変わるとは驚きです。
構図というと配置ばかり気にしてしまいがちですが、最終的にどんな作品に仕上げたいのかイメージしておくことが大切ですね。
次は投稿作品からsky.sa07さんの「彩る景色」です。
sky.sa07さんがイタリアで見つけた壁掛け絵だそう。
美しい絵ですが、日の丸構図だからと言って真ん前から撮っていないのがポイントです。
真ん中に配置しつつ、斜めから撮ったことで立体感が生まれています。
意図的に上部を切ったり、壁へのライティング、壁紙の切り替えなど、主役を邪魔しない工夫がたくさんあります。
日の丸構図、簡単そうでいて奥が深いですよね。
第二回目を開催しても盛り上がりそうです。
想像力が大切“額縁構図の写真コンテスト”
次に紹介するのは「額縁構図の写真コンテスト」です。
こちらは知らない人もいるかもしれませんね。
まずは作品を見てみましょう。
くーぴーさんの「緑緑碧」です。
見ただけで「額縁構図」の意味が分かったのではないでしょうか。
写真の中に緑の額縁ができていますよね?
こうやって四角い写真の中に、さらに何かで枠を作り作品に仕上げる構図です。
この場合、緑の植物がまるで枠のように五重塔を囲んでいます。
朱色の塔に対して、緑の葉っぱと鮮やかに咲いた紫陽花の対比がとても美しいです。
額縁にするのは何でも自由!
こちらも受賞作からtmtm9297さんの「街灯」です。
こちらの額縁は手すりだそうです。
もう一つ、ibl_cさんの「阿妹茶酒館」。
こちらは台湾の人気カフェ「阿妹茶酒館」の風景ですが、たくさんある緑を上手く額縁に見せています。
きっちり囲む必要はなく、自由な発想で楽しめるのが額縁構図のいいところ。
もちろん四角じゃなくてもOK!
投稿作品から、まつさんの「空を切り取って」です。
青い空をバラの花と葉で切り取った額縁構図です。
四角とも丸とも違う変形ですが、シチュエーションが素敵なのでハートの半分にも見えてきちゃいます。
額縁構図による効果は立体感が生まれるところ。
前後の関係ができ、ただ撮っただけより表情が増えます。
そしてどこか不思議な世界観も演出できるのが額縁構図です。
初心者さんでも簡単に真似できるので、ぜひ使ってみてください。
構図を意識して撮ってみよう
構図縛りコンテストから「日の丸構図」と「額縁構図」を紹介しました。
構図は基本的なものからオリジナルまで数え切れないほどあります。
あまり構図に囚われすぎるのは良くないですが、いまいち写真がキマらないな〜と悩んでいるなら基礎構図をチェックしてみてください。
構図のことをもっと知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
→旅できない今こそ!旅好きの写真欲を満たす非日常の構図マジック
→知ってるだけで写真が垢抜ける!レイルマン比率を使った構図のコツ
みんなのフォトコンテストではユーザー企画の面白いコンテストがたくさん。
常にかなりの種類が開催されているので、覗いてみるだけでも楽しいですよ。
今回紹介した「構図」に関しても、自分の得意な構図で企画するもよし、苦手な構図で企画して勉強するもよし。
ぜひ気軽に企画してみてくださいね。お待ちしています。