海や川、プールなど、水中では陸上とは異なる美しい世界が広がっています。そんな綺麗な水中世界を撮影するためには、水中カメラが必須です。水中カメラにはさまざまな種類があり、選ぶのに困ってしまう人も多いはず。そこでこの記事では、水中カメラの魅力と選び方、おすすめ10選をご紹介します。
水中で魅力的な写真を撮影したい!
綺麗な水中写真を撮影するために必要な水中カメラ。特徴や魅力について詳しく説明しましょう。
水中カメラとは?
そもそも水中カメラとはその名の通り、水の中でも撮影ができるカメラのことです。簡易的にはスマートフォンを防水ケースの中に入れても同じように水中写真を撮影できます。しかし「綺麗な水中写真」を撮影するためには、スマホ搭載のカメラでは十分な性能が得られないことも…。その点水中カメラであれば高い画質や耐久性、機能などを持つ製品がラインナップされています。
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水中カメラの魅力
水中ならではの美しい世界を切り取ることができることが水中カメラの一番の魅力です。陸上では見ることのできない魚やサンゴ礁、海底の岩場など生き生きとした姿を鮮明に残せます。また、空から海中に差し込む太陽光なども、水中ならではの被写体といえるでしょう。水中というだけで、人の目を引き付ける写真が簡単に撮影できますよ。
水中カメラが活躍するシーン
水中カメラには高い防水性や耐衝撃性があるものも多いため、ハードな使用に向いています。特にシュノーケリングやダイビングなどの、マリンスポーツをより楽しむためのアイテムとしておすすめです。また、川遊びや磯遊びで水中生物をターゲットにするのも良いでしょう。大人から子どもまで幅広く活用できるカメラです。
水中で撮影できるカメラの種類
水中カメラにはさまざまな種類があります。それぞれのカメラの特徴を押さえておきましょう。
コンパクトデジタルカメラ
陸上での撮影では携帯性がフォーカスされるコンパクトデジタルカメラ(=コンデジ)ですが、意外と水中カメラのラインナップが豊富です。持ち運びやすいだけでなく、高い防水性や耐久性を兼ね備えた製品が多くあります。水中カメラに迷ったときは、とりあえず選んでおきたい種類です。
ミラーレス・デジタル一眼
高画質でさまざまな撮影表現をするには、ミラーレス一眼・デジタル一眼カメラが必須です。ただし一般的なモデルでは、防塵・防滴性能程度で水中での活用には適しません。
一眼カメラで水中写真を撮影するには、ハウジングと呼ばれるアクセサリーが必要になります。ハウジングは高価ですが、心を揺さぶる水中写真を撮影したいのであれば、ぜひ購入したいアイテムです。
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アクションカメラ
アクションカメラはコンデジよりも小型軽量で、手持ちだけでなくヘッドマウントなどに取り付けて撮影できることが強みです。広角なため、一点にフォーカスするのは苦手ですが、その分美しい水中世界を広く切り取ることができます。また、写真撮影だけではなく動画撮影機材としてもおすすめです。
釣り用水中モニター
水中を撮影する機材として、釣り用水中モニターもあります。本来の用途は、水中を泳ぐ魚の状況を確認し、釣りの成果を上げるためのアイテムです。上記よりも画質は劣るものの、ある程度の水深まで対応しています。安価な製品が多いため、コストパフォーマンスに優れています。
使い捨てカメラ
使い捨てカメラと聞くと少しレトロなイメージを持つかもしれません。しかし簡単に入手できて操作が簡単なことが大きな魅力です。また安価であるため、万が一紛失してしまっても懐はあまり痛みません。実は意外にも水中に対応した使い捨てカメラが存在しています。
水中カメラを選ぶポイント
数ある水中カメラの中で、自分にあった製品を選ぶのは至難の技です。そこで選ぶときに注目しておきたいポイントを4つピックアップしてみました。それぞれについて説明します。
画質
水中世界の美しさを切り取り、高品質な作品とするには画質が大事なポイントです。しかし高画質な製品は、価格も高くなりがち。水中カメラを選ぶ上では、どの程度の画質が必要なのかに注目してみましょう。
明るいF値・手ブレ補正機能
水中は地上とは異なり、周囲の光が不足していることもあります。その結果、シャッタースピードが遅くなり、被写体ブレや手ブレの原因に。水中でプレビューしているときは分からなくとも、帰ってからパソコンでデータを見るとブレていた…ということも少なくありません。
F値の明るいレンズを搭載していたり、手ぶれ補正機能がついていたりするカメラを選べば、ブレに悩まされることも減りますよ。
防水・防塵・耐衝撃性
水中カメラの機能にもさまざまなものがあります。例えば防水性は水深何mの水圧まで耐えられるのか、その水深に撮影したい被写体があるのか、という観点で選びましょう。また砂浜や波打ち際での撮影を考慮して防塵性、万が一落とした時のことを考えて耐衝撃性など、機能性も大事なポイントです。
価格
上記のポイントを押さえた上で、最終的には予算の範囲内で収まるカメラを選びましょう。もし新規に購入するのが難しい場合は、レンタルの活用もおすすめです。水中写真を撮影する頻度が少なければ、購入するよりもコストを押さえながら満足の行く写真が撮影できますよ。
おすすめ水中カメラ10選
選ぶポイントを押さえたところで、おすすめの機種をご紹介しましょう。各カメラの種類で複数ピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
OLYMPUS Tough TG-6
「OLYMPUS Tough TG-6」はあらゆる環境下での使用を想定したタフなコンデジです。水深15mまでの防水性、防塵機能、2.1m高までの耐衝撃性、100kgfの耐荷重性、耐結露性など、ハードな環境で安心して利用できます。さらにF2.0の明るいレンズと高画質も兼ね備えており、水中カメラとして申し分ない性能です。迷ったらとりあえず選んでおきたいアイテムですよ。
RICOH WG-80
「RICOH WG-80」もハードな環境で使用できるコンデジの一つです。水深14mまでの防水、耐衝撃1.6m、耐荷重100kgf、耐寒-10℃とタフな機能が目白押し。特にマクロ撮影時に明るさ調整できるLEDライトを使って撮影表現の幅を広げられます。安心の耐久性と表現力で自分だけの水中写真を撮影しちゃいましょう。
COOLPIX S33
「COOLPIX S33」は親子で使えるカメラですが、水中カメラとしても十分な機能を備えています。
水深10mまでの耐水性、防塵性、1.5mからの耐衝撃性能などです。子どもが乱暴に使っても大丈夫なようなタフ設計で、安心できますね。普段はキッズカメラとして使い、たまに親が水中カメラとして使うような方法もいいかもしれません。
Nikon 1 AW1
「Nikon 1 AW1」はレンズ交換式のカメラで世界初の防水・耐衝撃性能を実現したカメラです。レンズ交換のできないコンデジよりも、高画質で幅広い撮影表現を楽しめますよ。水深15mまでの防水性能と耐圧性能、防塵性能、耐衝撃性能と水中カメラとして高い性能を持っています。コンデジよりもこだわった水中写真を撮影したい人におすすめです。
SONY α7R IV +ハウジング
「SONY α7R IV 」といえば、有効約6100万画素を実現した世界初のモデルで、最高約10コマ/秒の連写、高速・高精度AFなどプロユースにも耐えうるカメラです。防塵・防滴性能を持ちますが、もちろん単体での水中撮影は難しいもの。別途、カメラハウジングと呼ばれる防水ケースを取り付けることで、上記の性能を水中でも利用できるようになります。水中でも妥協しない撮影を求める人におすすめです。
GoPro HERO 12
静止画よりも動画のイメージが強いですが、「GoPro HERO 12」も水中カメラとして活用できます。特に小型軽量で身体に装着できることがメリット。「GoPro HERO 12」単体でも水深10mまでの防水性がありますが、専用ハウジングを使うと60mまで耐えられます。ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツの臨場感をそのまま撮影しちゃいましょう。
Insta360 ONE X2
アクションカメラのジャンルでは「Insta360 ONE X2」もおすすめです。なんといっても360度動画を撮影できることが特徴。もちろん水深10mまでの防水機能もついています。水中の綺麗な世界を逃すことなくすべて撮影できるでしょう。
アクションカム FDR-X3000+ハウジング
「アクションカム FDR-X3000」は小型軽量ボディで簡単に装着できるアクションカメラです。本体には雨や水しぶきに耐えられる程度の防滴性能しかありません。しかし付属の防水ハウジングを装着すれば、水深60mまでの防水性、防塵性、耐衝撃性、耐低温性を確保できます。ハードに使えて水中の臨場感を伝えられるカメラを探している人におすすめです。
GoFish Cam
少し変わり所ですが、「GoFish Cam」も水中カメラとして使える製品です。水深150mで使用がえきる圧倒的な防水性・耐圧性を持ち、小型軽量なアイテムです。釣り糸に取り付けて使うのが本来の使い方。魚を間近で撮影する迫力満点の動画・写真を求める人におすすめです。
FUJIFILM 水に強い写ルンです
「FUJIFILM 水に強い写ルンです」は水深10mまでの防水性を持った使い捨てカメラです。水中写真を手軽に楽しみたい人におすすめです。また撮影が終わった後、現像を待つ時間もレトロ感があるもの。今のデジタルカメラにはない体験もできますよ。
まとめ
この記事では水中カメラの魅力やカメラの種類、選び方についてご紹介しました。
水深の深い所でも美しい写真を撮影できるのが、水中カメラの魅力です。水中カメラには、コンデジや一眼カメラの他、アクションカメラ、釣り用カメラ、使い捨てカメラなどの種類があります。
画質や性能、価格などを比較しながら自分にあった水中カメラを選んでみましょう。