ピクルナ

撮影テクニック 2023.06.12

Lightroomはスマホでも使えるって知ってた?便利な機能をご紹介

この記事では、スマホでLightroomを使ってできることについて紹介します。それぞれの編集機能についても詳しくご紹介しますので、参考にしてくださいね。

Lightroomと聞くと、高度な知識が必要だったり、PCがないと使えないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。実は、スマホアプリの「Lightroom CC モバイル」を使うと、写真初心者でも好みのイメージに合わせて簡単に編集(レタッチ)ができますよ。今回は、スマホ・タブレットで使用できるLightroom CC モバイルについて詳しくご紹介します。

Lightroomとは?

Lightroomは主に写真を管理・編集するソフトウェアです。PC以外にも、スマートフォン、タブレット向けのモバイル版を使えば、より直感的で簡単に編集を行うことができます。ここからは、LightroomがPCとスマホでそれぞれどんなことができるのかをご紹介します。

PCのみで利用できる「Lightroom Classic」

PCのみで利用できる有料のソフトです。プランによって保存できるクラウド容量は異なります。細かい設定ができるため編集にこだわりたい方に向いています。

PC/スマホ/タブレットもOK「Lightroom」

PCとスマホ・タブレットの両方で使用することが可能なソフトです。編集アプリとして直感的に編集ができるのが特徴で、難しいPC操作が苦手な方にもおすすめです。

Lightroom CC モバイルの利用料は?

Lightroom CC モバイルの写真の撮影や編集、共有機能は「無料」で利用ができます。PC版のLightroomと同じ機能がほとんど無料で使えるのは嬉しいですね。

ただし無料版では使えない一部の機能を使うためには、アップグレードをする必要があります。

簡単2STEP!Lightroom CC モバイルを使うための準備

Lightroom CC モバイルを使用する手順は簡単です。

まず、Lightroom CC モバイルのアプリをダウンロードしましょう。iPhone/iPad などの iOS版と Android 版がリリースされています。どちらも無料でインストールすることができます。インストール後、 Lightroom mobile を起動させて Adobeの利用登録ができたら準備完了です!

Lightroom CC モバイルでできること

ここからは、Lightroom CC モバイルで利用できる機能をご紹介します。スマホアプリといってもPC版にも劣らない機能が充実していますので、実際に試してみてください。慣れてくると、手軽にワンランク上の編集が楽しめますよ!

切り抜き

撮影した写真の構図がいまいちピンとこないときは、主役にしたい被写体を大きめに切り取ってみましょう。切り抜き機能を使って、構図を調整することができます。比率を変えるトリミングや、写真を水平にするための回転機能なども便利です。

プリセット

プリセットとは、簡単かつおしゃれに編集ができるフィルター機能のことです。編集の仕上がりイメージ別にたくさんの効果が用意されていて、好みのプリセットを選ぶだけで完成します。編集のセンスやテクニックも必要ありません。「写真の編集はどうやってやればいいか分からない...。」という初心者の方にもおすすめの機能です。

また、プリセットにあらかじめ設定されている効果は、後から数値を変えて微調整することも可能です。

ライト

全体的な明るさを指す露光量だけでなくコントラスト、ハイライト、シャドウといった細かな明るさ設定が可能です。

  • コントラスト

明るいところと暗いところの差です。プラスにすると明暗差が強調されてくっきりとした仕上がりになり、マイナスにするとふんわりとした雰囲気になります。

  • ハイライト

写真の明るい部分のみをさらに明るくしたり、暗くしたりできます。

  • シャドウ

写真の暗い部分のみをさらに暗くしたり、明るくしたりできます。

カラー

写真の印象を左右する色合いの変更にも、さまざまな機能があります。うまく活用して、個性を表現してみましょう。

  • WB

ホワイトバランスは、ベースになる白の色味のことを指します。撮影時の天候や照明の光の色の影響を受けている色を補正して、本来の色合いに近づけるために使います。

  • 色かぶり補正

ホワイトバランスと同じく、色合いを補正するための機能です。光の影響を受けてピンクっぽい、または緑っぽい色合いになっている場合に、反対になる色味を補正すると本来の色味に調整することができます。

  • 色温度

写真の色味を暖色系寄りにしたり、寒色系寄りにしたりすることができます。暖色系寄りは温かみのあるオレンジっぽい色、寒色系寄りはクリアな青っぽい色味になります。強くしすぎると、違和感のある色合いになってしまうこともあるので少しずつ調整して使いましょう。

  • カラーミキサー

色を選択すると、その色のみの明るさや彩度が調整できる便利な機能です。青空を明るくして爽やかな印象にしたり、芝生の緑色を強調したりと、色味を細かく変えることができるので、「イメージ通りの写真」に近づきやすくなります。

  • 自然な彩度/彩度

写真の鮮やかさを調整する機能です。この2つの違いは、彩度は全体的な色を強調しますが、自然な彩度は、写真の彩度が高いところ以外を調節することです。自然な彩度は写真の明るい部分は変えず、くすんでいる部分のみを違和感なく調整できるため便利です。

Lightroom CC モバイルで無料ではできないこと

便利なLightroom CC モバイルですが、無料版では一部制限されて使えない機能もあります。これからご紹介する、青星のマークは有料版でしか使えないので注意しましょう。

修正ブラシやマスクなどの一部機能

修正ブラシで塗りつぶした箇所や、選択したエリアだけをピンポイントで補正するマスク機能は、画像の特定の部分だけ編集したい場合に重宝します。PC版ではブラシのサイズ・ぼかし・流量・密度を設定することができ、正確な編集が可能です。こちらの機能は、モバイルアプリでは使うことができません。

クラウド管理

クラウド管理とは、スマホやPC上にデータを保存せずにネットワーク上にデータを保存しておくことです。様々なデバイスからアクセスしてデータをアップロードしたり、共有したりすることができます。PC版を利用していない場合は、このクラウド管理ができません。

写真データが多くあまりスマホの容量がない方は、PC版でクラウドの保存容量の購入を検討してみてください。

RAW画像の現像

一般的な画像の保存形式である「JPEG(ジェイペグ)」のほかに、「RAW(ロー)」というものがあります。JPEG画像に比べ、RAWは撮ったデータを生のまま保存ができるため、あとから編集を加えてもほとんど劣化しない点が魅力です。モバイル版では、このRAW画像の現像機能が使えません。

スマホで撮影した写真を簡単に編集するだけの場合は問題ありませんが、より編集にこだわって画像を作りこみたいと考えている方にとってはデメリットかもしれません。

まとめ

写真を撮影して終わりではなく、編集を加えることによって自分の好きな写真に近づけることができます。今回ご紹介したLightroom CC モバイルの機能を使えば、より表現の幅が広がりますので、ぜひあなただけのとっておきの一枚を製作してみてください。