ピクルナ

撮影テクニック 2022.05.21

初心者向け!撮影で使える便利なカメラ用語紹介【撮影テクニック編】

カメラ用語は多くて難しい。 でも、今回はがっつり教科書的な用語は抜き! 撮影中に使う頻度が多く、カメラに詳しいと思われちゃう用語を紹介します。 今回は撮影中に使うテクニックに関する用語が中心です。 インスタやカメラ仲間との間で使ってみてくださいね。

覚えようとすると無限にあるカメラ用語たち。

初心者のうちはあれもこれもと焦ってしまいますよね。

でもよく使うものはそこまで多くありません。

今回は教科書的な解説ではなく、撮影で使ってみたくなる用語をご紹介します。

知っているとカメラ友達との会話やインスタで役立つこと間違いなし!

使用頻度高!必ず押さえておきたいカメラ用語たち

ピントが甘い/迷子

こちらは一般にも使われるピントに関する用語です。

「甘い」も「迷子」も、想定した場所にピントが合っていない(ずれている)ことを意味します。

最近のカメラは高画質なので、しっかりピントを合わせておかないと拡大したら「全然ピント合ってない!」なんてことになるかも。

後半の「置きピン」も合わせてチェックしてくださいね。

潰れる/白(黒)飛び

カメラには表現できる明るさに幅があります。

これをダイナミックレンジと呼び、これを超えた暗すぎ(明るすぎ)る部分は、真っ黒(真っ白)になってしまいます。

この状況を「潰れる」とも言います。

潰れてしまった部分は編集でもどうにもならないので、できるだけ撮影時に潰れないよう注意が必要です。

カメラの撮影画像を確認する時に「ヒストグラム」という明るさのグラフを確認する癖をつけましょう。

黒または白に振り切っている場所があれば、設定の明るさ(露出)を調整すると潰れず撮影できます!

特に明暗の差が大きいシーンでは注意して撮影してくださいね。

アンダー/オーバー

こちらも明るさ(露出)に関係する用語です。

適切な露出に対して、暗めになることをアンダー、明るめになることをオーバーと言います。

「ちょっとオーバーで白飛びしちゃった。」

「もう少しアンダー気味かな?」

という風に使います。

絶対の決まりはないので、自分好みの明るさになるように調整しましょう!

「#アンダーフォト」のハッシュタグは、印象的な作品が多いのでおすすめです。


しずる感

食べ物の撮影時によく使われる用語で、ジューシー感とも言い換えられます。

パサパサより肉汁あふれるハンバーグの方が心惹かれるし、結露の付いたビールのジョッキはキンキンに冷えたイメージになります。

光の当たり方でもしずる感は増しますので、食べ物を撮る時はぜひ気をつけてください。

インスタの「#しずる感」は美味しそうな物がたくさんで、空腹時や深夜に見るのは要注意です!


知ってると上級者っぽいカメラ用語たち

ローキー/ハイキー

こちらは露出に関する用語。

使用頻度高でも出てきた「アンダー/オーバー」も実はローキー/ハイキーと同じことを指しています。

ローキーが暗めの写真、ハイキーが明るめの写真です。

なぜ言い方が違うのかというと、こちらは意図して暗め・明るめにした意味が含まれます。

適正露出よりあえて暗くすることでクールな表現にしたり、明るめにすることで花をカラフルに表現したりする効果があります。

「#ハイキー写真」「#ハイキーが好き」「#ローキー」などのハッシュタグにはステキな世界観の作品がたくさん。

どちらがあなたの好みですか?



置きピン

略さず言うと「置きピント」です。

では、「ピントを置く」とはどういうことでしょう?

例えば、運動会のかけっこをするお子さんを撮影したい!という場合。

動くモデルを追いかけながらピントを合わせて撮るのは難しいですよね。

そんな時、走るコースの一点にピントを合わせるためシャッターを半押しします。

そしてモデルが走り込んできたら、シャッターを押し切るとうまく撮影ができます。

この半押しの置きピンを覚えると、撮影の幅が広がります。

自撮りする時にも使える便利なテクです。

開放/絞る

この2つは設定のf値に関すること。

f値を小さくすることを「開放」、大きくすることを「絞る」と言います。

カメラに光を取り込む時は複数枚の羽根を開け閉めして、光の入る穴の大きさを調節します。

開く(開放する)と光がたくさん入ってきて明るく、閉める(絞る)と光が制限されて暗くなるイメージ。

レンズの「開放f値」と言うと、そのレンズで一番明るいf値のことを指します。

「開放で撮る」「もう少し絞った方が…」など、羽根の開閉をイメージすると分かりやすいですね。

パンフォーカス

フォーカスは焦点(ピント)のこと。

パンフォーカスとは、近くから遠くまで全てにピントが合った状態のことを言います。

風景などを撮影する時によく使われるテクです。

パンフォーカスで撮るには、f値を絞る=大きい数字に設定します。

目安としてf値を10以上(条件によります)にして撮ると全体にピントが合った写真が撮れます。

注意点として、f値だけを大きくすると暗い写真になります。

対策はシャッタースピードを遅くすること!

そうすると明るくなりますが、今度はブレやすくなることも覚えておきましょうね。

インスタの「#パンフォーカス」ハッシュタグには、キリリと引き締まった風景の写真がたくさん。

ぜひ参考にしてみてください。


どんどん使って撮影テクも上げよう!

今回は、撮影中によく使うカメラ用語を紹介しました。

「空が白飛びしてるから、もうちょっとアンダー気味がいいね。ピントも甘いかも。」

などサラッと使えるとかっこいいですよね。

最初はf値や露出、シャッタースピードなど、設定同士の関係が分からず混乱しがちです。

1つずつやってみて覚えていきましょう。

一度つながると一気にカメラが楽しくなり上達するはずですよ!