ピクルナ

撮影テクニック 2022.03.05

【コンデジ編】カメラ初心者必見!フラッシュの基礎と使い方を優しく解説

カメラのフラッシュを使ったことはありますか? 暗い時にとにかく使えばいいと思っている人、使い所が難しいと思っている人。 フラッシュは使い方しだいで写真を大きく変えるアイテムです。 コンデジ初心者さん向けにフラッシュの基礎と使い方を優しく解説します。

いつもの撮影でフラッシュを使うことはありますか?

「そういえばフラッシュあったね」というくらい忘れていた人もいるはず。

カメラ初心者のうちは使い所が難しく思えるフラッシュ。

でも使いこなせると思い通りの写真が撮れて楽しくなります。

しかも奥が深いんですよ!

まずはコンデジに関するフラッシュの基礎を学びましょう!

フラッシュ(ストロボ)の基礎知識

フラッシュはストロボとも呼ばれる発光システムです。

「光」というと暗闇を照らすイメージが強いですが、カメラのフラッシュの役割は大きく分けて2つ。

  • 暗い場所での光源
  • 明るい場所での補助光

暗いときに使うばかりではないのがポイントです。

フラッシュの種類

フラッシュの種類は大きく分けて2つ。

  • 内蔵フラッシュ
  • 外付けフラッシュ

コンデジ本体にも内蔵フラッシュが付いてますよね?

外付けは記者会見などでバシバシ光っている、カメラに装着する別売りフラッシュのこと。


もちろん外付けフラッシュの方が高機能です。

光の角度や量を柔軟にコントロールできるのが内蔵フラッシュとの違い。

使える光の量はフラッシュの製品によって変わるため、最大の光の量を分かりやすく表したのがガイドナンバー(GN)です。

正確な定義はちょっと難しいので、次のように覚えましょう。

ガイドナンバーが大きい→発光量が多く明るい

外付けフラッシュの中にも多くの種類があります。

  • カメラに直接装着するタイプ
  • 有線で接続するタイプ
  • 無線で接続するタイプ

自分のカメラの機種に使えるか確認してから購入する必要があります。

ただ、初めてフラッシュを使うという方は内部フラッシュから使うのがおすすめ。

まずはあるものでフラッシュ撮影の感覚をつかみましょう!

フラッシュが使えるシーンと使い方

フラッシュが使えるシーンを3つに分けて、使い方と共に説明します。

1.暗い場所(手ブレ)

誰もが予想するフラッシュの使い方ですよね。

ただむやみに使うと、暗闇に浮かぶ真っ白お化けになり雰囲気が壊れることも。

最近のコンデジは夜間モードもあり高性能です。

まずはISOを上げてブレないよう固定して撮ってみる。

それでも難しければフラッシュを使います。

一番効果的なシーンは、屋内・日陰など暗い場所、ペット・子供など被写体が動く時。

シャッタースピードが遅くなるとブレが生じやすいです。

フラッシュを使うとシャッタースピードを短くでき、明るくブレずに撮れます。

2.逆光

太陽を背にして撮ると、どうしても被写体は暗くなります。

かといってガンガン露出を上げると、今度は背景が白飛びしてしまう。

そんな時フラッシュを使うと、背景はそのままで被写体を明るく写してくれます。

3.作品を作り込む

ふわりとした表現ですが、作品のニュアンス調節にもフラッシュは活躍します。

「明るさは十分、ブレもない」そんなシーンでもフラッシュの出番。

光量、位置、角度を変えることで影を印象的に見せたり、優しい雰囲気にしたり。

次ではそんなテクニックについてお話しします。

フラッシュを使ったテクニック

もっと作品作りにフラッシュを使うために、一歩進んだテクも少し紹介します。

バウンス

バウンスとは光を反射させる撮影テク。

被写体に直接当てると強すぎる光を、壁や天井に向けることで間接的に照らします。

真上に向けたり角度をつけたり。

光の量によっても写真の雰囲気が変わります。

ただし、外付けフラッシュでないと光の向きが調整できません。

もし内蔵フラッシュでやってみたい時は、光を通さない白い厚紙を準備。

フラッシュの前に厚紙を付けるとプチバウンス体験が楽しめます。

オフカメラ撮影

オフカメラ撮影はフラッシュをカメラから離れた場所で発光させる撮影方法。

手に持って高さを変えたり、被写体の横や後ろから発光させたりすることで作品の雰囲気をガラリと変えます。

1灯だけではなく複数のフラッシュを同期させるスレーブ撮影もあります。

機材と経験が必要ですが、ライティングの奥深さを楽しめますよ。

注意したいフラッシュ使用時のポイント

便利なフラッシュですが、使用時の注意点もしっかり理解しておきましょう。

大前提としてフラッシュを使うとバッテリーの減りが早いです。

特に内蔵フラッシュは「バッテリーがなくなる=撮影もできない」事態に!

必要なら予備電池やバッテリーを持ちましょう。


その他の注意点としては、

  • 被写体・周囲への配慮を忘れない
  • 動物・乳幼児へ直接強い光を当てない
  • 乗り物に向けない
  • フラッシュ撮影禁止場所への理解
  • 美術館、博物館
  • 動物園、水族館
  • スポーツ観戦時

など。

上に挙げたものは一例です。

フラッシュは通常の撮影よりも周りへの影響が大きいです。

被写体や撮影場所の決まりをその都度確認して、マナーを守って撮影してくださいね。

フラッシュって奥が深い!

フラッシュって「どうやら暗闇を照らすだけじゃないようだ…」と分かってもらえたでしょうか?

フラッシュを使うライティング撮影は、本当に幅広く奥も深いです。

まずは日中の逆光シーンなどがトライしやすいですね。

ライティング沼という言葉があるほど奥深いフラッシュの世界。

ぜひ一度使ってみてください!