誰でも気軽に参加できる「カメコン」のフォトコンテスト。
今回は「夜景」をテーマにしたコンテスト入賞作品をピックアップし、受賞者の他の作品も紹介します。
徐々に寒くなる季節。
おうちにこもりがちになってしまいますよね。
でも、空気がキリッと澄んだ今だからこそ美しい夜景。
ぜひカメラ片手にお出かけしましょう。
夜景やイルミネーションの季節、カメラの出番です!
冬に差し掛かるとあちこちでイルミネーションやライトアップイベントが始まります。
夜景はスマホカメラが苦手とするジャンル。
記念のレベルならいいですが、作品として作り込みたいならやっぱりカメラの出番です。
本気で夜景撮影となると高価なカメラ・レンズが必要。
ただ初心者さんはそこまでできないのも事実です。
できれば、手持ちの中で明るいレンズ(f値の小さいもの)、あれば三脚を持ってでかけましょう。
あとは試行錯誤の連続。
たくさん素敵な夜景写真を見て、自分の撮りたいイメージを膨らませておきましょう。
幻想的な一夜の思い出を切り取る“Christmas market”
最初にご紹介するのは「クリスマスコンテスト」からaiさんの“Christmas market”です。
まさにザ・クリスマスと言える幻想的な一枚。
真っ白な雪とは対照的に、イルミネーションの光は温かみを帯びていて、どこかホッとするような印象を受けますよね。
同じ光でもホワイトバランスの調整で冷たい光、温かみのある光が表現できます。
自分のお好みの設定を見つけましょう。
aiさんのInstagram(@ai2view)には花や街の風景がたくさん。
そのどれもが美しく、どこか懐かしさや哀愁を感じるものばかりです。
横浜の中華街を撮影した一枚です。
このように奥行きのある構図では、望遠レンズでズームして撮ると「圧縮効果」で、前後がギュッと密集したように撮れますよ。
こちらは雛祭りでの一枚。
ごちゃっと物が多い空間ですが、構図の取り方と光の使い方で上手くまとまっています。
にぎやかな光の共演“Christmas in NY”
2つ目の作品も「クリスマスコンテスト」より、うさ子さんの“Christmas in NY”です。
先ほどと同じクリスマスのイルミネーションを撮影した一枚。
キラキラ輝くツリーの飾りや、電飾をカラフルに鮮やかに表現しています。
また後ろの電飾は美しい玉ボケになっています。
イルミネーション撮影をする時は、撮影モードをシャッタースピード優先(Tv/S)で撮ることが多いです。
が、玉ボケを作りたいなら絞り優先(Av/A)で「f値」をできるだけ小さく設定するのがポイント。
そして玉ボケにしたい箇所をピントの前か後ろに配置します。(距離をあけるほどボケやすいです。)
うさ子さんのインスタ(@sekinyan1205)にはディズニーの写真がたくさん。
夜のパレードやイルミネーション、昼間のにぎやかで楽しそうなディズニーの様子を楽しめます。
ディズニー好きさんなら一度見てみてくださいね。
夜景をギュギュッと凝縮“虫眼鏡の中の世界”
最後は「美しきボケフォトコンテスト」から、masashiさんの“虫眼鏡の中の世界”です。
きれいな夜景だけど…えっなにこれ!?どうやって撮ったの?と気になるこの作品。
タイトルの通り秘密は「虫眼鏡」でした。
カメラの前に構えた虫眼鏡が、もう一つのレンズの役割を果たしています。
その結果、本来映るはずだった東京タワーは背景となり美しいボケに。
虫眼鏡の中にギュッと凝縮された繊細な夜景と、背景の玉ボケの対比がとても美しいです。
masashiさんは男性カメラマンですが、インスタ(@masay_gram)に並ぶ夜景の数々が素晴らしすぎて紹介させていただきました。
今回の虫眼鏡と同じような撮影をスマホでも。
スマホならいつも持っているからチャレンジしやすいですね。
息を呑むような繊細な作品の数々。
夜景、イルミネーションだけでなく花や滝など、どれもじっくり見入ってしまいます。
masashiさんの愛機はNikonのZ6というフルサイズミラーレス。
さすがのフルサイズ機の表現力といったところです。
誰もがすぐこのレベルを目指すのは難しいですが、こんな表現方法があるんだ…と見ているだけでも勉強になるというか刺激になるアカウントです。
夜景撮影のポイントと注意点
3名の夜景、イルミネーション撮影のお手本を紹介しました。
これから始める初心者さんのために、撮影のポイントと注意点をまとめておきます。
<夜景撮影のポイント>
・ブレは厳禁(三脚やレリーズ、タイマーがおすすめ)
・明るい(f値が小さい)レンズ
・ISO感度は上げすぎない(〜3200が理想)
・撮影モードはシャッタースピード優先(Tv/S)
・玉ボケには絞り優先(Av/A)モード
<夜景撮影の注意点>
・フラッシュは厳禁
・手持ち撮影のシャッタースピード限界は「1/焦点距離(秒)」
・強い光源に注意(車のライト、街灯など)
・三脚使用時は手ブレ補正OFF
最初は思うように撮れずがっかりすることもあるかもしれません。
でも夜景撮影は明るさを自由にコントロールする練習になります。
納得の夜景が撮れたら、ぜひカメコンのコンテストに応募してくださいね!