誰でも気軽に参加できる「カメコン」のフォトコンテスト。
今回は「自然や絶景」をテーマにしたコンテスト入賞作品をピックアップし、受賞者の他の作品も紹介します。
どの作品もずっと見ていたくなるような大迫力の作品ばかりです。
撮影のポイントも紹介するので、あなたもとっておきの絶景を撮ってみましょう!
絶景写真、見たままの感動を伝えるって難しい
写真好き誰もが思う「この感動を見たまま伝えたい」。
でも撮ってみると実際の半分も伝わらない。
「なんで!?そのまま撮ったのに!」とがっかりすることも多いですよね。
原因は人間の目で見える範囲(視野角)と、カメラレンズが写せる範囲(画角)の差です。
見渡す限りの風景もレンズを通すと、その一部分しか写せません。
できるだけ見たままに近づけたいなら、広い画角を写せる広角レンズを選びましょう。
レンズが写せる範囲は「焦点距離」で表されます。
入門用カメラに付いてくるレンズはだいたい焦点距離20〜50mmほど。
それに対して人の視野角は焦点距離10〜12mmに相当します。
持っているレンズの焦点距離をチェックしてみましょう。
最近はスマホの広角撮影も優秀です。
「レンズを買い足す余裕はない」という方は、スマホカメラを見直してみるのもありです!
では実際に作品を見つつ撮影のポイントも紹介します。
空・雲・海のグラデーション“夕焼けを待って”
まず最初は「プール・海コンテスト」から、ミキさんの“夕焼を待って”です。
これから日没を迎える空の様子を、美しいグラデーションで捉えています。
広さを出すなら横位置で撮ることが多いのですが、ミキさんはあえて縦に撮っています。
それによって空には雲と夕日のグラデーション、それが海にも美しく写り込んだ様子が強調されています。
ミキさんのInstagram(u.mi.ki)は海の写真で溢れていて、縦撮りの作品も多いです。
海と空、それだけの組み合わせなのに一つ一つの印象がどれも違って見入ってしまいます。
特に、波が泡立つその瞬間を主役にしている作品は、泡の表情の豊かさに驚くばかり。
自然って全く同じ瞬間はないんだな…と実感させられる作品達です。
海を撮るのが好きだけどマンネリ気味、という方はぜひミキさんのインスタを参考にしてみてはいかがでしょうか。
厳かな1日の始まり“大きな影”
次は「winterフォトコンステスト」から、永田飛鳥さんの“大きな影”です。
白銀世界の日の出を狙った1枚。
ちょうど木の真後ろから太陽が登って、手前に大木の大きな影が広がっています。
静かな世界が少しずつ色づいていく壮大な印象を受けますね。
永田さんは北海道の十勝地方にお住まいで、十勝の雄大な自然を写した作品が多いです。
また、この作品と同じと思われる大木の写真もたくさんインスタ(nagata0106)にあります。
静かな白一色の冬から、青々と草木が育つ夏、星降る夜など…同じ被写体なのにまるで違った世界に感じてしまいます。
どこに木を配置するのか、空と大地の比率はどうか。
その配置によってどんな効果があるのか、注意しながら見てみましょう。
構図を考える時の参考になる作品がたくさんありますよ。
いつもの風景に魔法がかかる“御津マリーナの夕景”
最後は「あなたの街の魅力コンテスト」から、やまさんの“御津マリーナの夕景”です。
愛知県豊川市にある御津マリーナを夕刻に撮影した作品。
ドラマチックな空の雰囲気が印象的な1枚。
これはマジックアワーと言う最強の時間帯の効果です。
日没前、日の出直後に数十分だけ見られるマジックアワーは、文字通り魔法がかかる時間帯。
風景を撮るなら必ず押さえておきたいポイントです。
また、今回撮影した作品全てに言えることですが、水平線、地平線などの直線が入る場合「水平」に注意しましょう。
シチュエーションは素晴らしいのに、水平線が少ーし傾いていたら台無し。
少しの傾きでも人は違和感を覚えてしまいます。
焦らず撮る前に水平チェック!を癖づけておきましょう。
やまさんのインスタ(taka1130photo)にもステキな景色の写真がたくさんあります。
絶景撮影のポイントと注意点
自然や絶景をテーマに、コンテスト受賞作品を紹介しました。
ここで撮影のポイントをまとめておきます。
・迫力を出すには広角レンズ
・日の出、日没(マジックアワー)は撮影チャンス
・水平に注意
・レイアウトの比率に注意
レンズは超広角レンズを狙るとかなり費用がかかってしまいます。
まず最初は今手持ちのレンズでお気に入りの風景を撮ってみましょう。
晴れの日や雨上がり、マジックアワーなど。
少しずつ作品のバリエーションを増やしていくのがおすすめです。
たくさんお手本を見るのもよい勉強。
今回紹介したコメコンユーザーさんもぜひ参考にしてみてくださいね!