ピクルナ

撮影テクニック 2022.10.15

まだ接写の魅力に気づいてない!?接写におすすめの被写体選択

被写体に大きく寄って撮影する接写。 大胆に近づくことで、いつもと違った視点・構図が生まれます。 身近な物だからこそ意外な見え方にハマってしまうかも? そこで、接写におすすめする被写体の選択をまとめました。 すぐ真似したくなる作例とともに紹介します。

あなたは普段、接写撮影をすることがありますか?

接写を意識したことがない。

何をどう撮ればいいかイマイチ分からない。

うまく撮れなかった。

そんなお悩みも多そうです。

どこで接写を生かせばいいのか分かりにくいですよね。

ここでは「接写」におすすめの被写体を、作例と共にジャンル別に紹介。

次の記事では「接写撮影のコツ」をお届けします。

マンネリ気味の写真を接写で変えてみませんか?

接写撮影のキホン

接写というのは、被写体に近づいて撮影する手法のこと。

全体を収めるというより、1点をクローズアップするイメージです。

被写体の間近から撮る構図は、いつもと違って新鮮に見えます。

素材や肌、毛並みの質感をリアルに表現したり、非日常を表現したり。

よく撮影している被写体にだって新しい発見があるかもしれません。

接写の注意点

そんな接写撮影ですが、気をつけたいのはカメラの最短撮影距離。

いくら近くから撮りたくても、レンズから被写体までの距離には限界があります。

近づきすぎてピントが合わなくなった経験は誰もがあるはず。

近くで撮るからこそ、ピンボケしているととっても残念。

撮影テクに関しては、次の記事で詳しく解説するので合わせて読んでくださいね。

接写におすすめの被写体選択と作例

ではおすすめの被写体と、すぐにでも真似したくなる素敵な作例を紹介します。

接写の王道【花・植物】

接写と聞くとまず思い浮かぶのは「植物」。

その中でも「花」は王道中の王道です。

インスタでもハッシュタグを見ると、8割ほど花で埋まっています。

なぜこれほど接写に花が選ばれるのでしょうか?

  • 自然の作り出したグラデーション
  • 個性的な花のカタチや作り
  • 単純に見て楽しいカラフルカラー
  • お天気、時間帯、季節によって変わる印象
  • その季節ならではの限定感

いろいろな理由がありそうです。


普段は見えない視点で大胆に構図を作るとインパクト大。

思い切ってハイキー(露出高め)にすると透明感や柔らかさが伝わってきますね。


あえて色をモノクロにして、形だけに注目するのもお洒落です。


花は身近にあり季節感も出せるので、接写の練習には最適な被写体と言えます。

柔らかな質感を表現【動物】

次は質感の表現がポイントとなる「動物」です。

ペットを飼っている方なら、普段からよく撮影している被写体でしょう。

ただあまり接写で撮ることが少ない被写体です。

予測不能に動き回るので、全体を収めるのが精一杯という理由もありますよね。

でも、より近くで撮ることで、毛並みの質感や手触りがイメージできる写真が撮れます。

もちろん毛並みだけではなく、瞳、耳、尻尾、肉球、口元など、お気に入りのパーツに注目するのもおすすめです。


「とても動き回っている時は撮れないよ。」という事なら、寝ているときが大チャンス!

無防備な表情もとても魅力的です。

少しピント合わせが難しいですが、瞳をメインに撮るのも楽しいですよ。


水晶のような透明感のある瞳が、作品を印象的に見せてくれます。

シャッターチャンスを逃さずに!

透明な世界【水・ガラス】

次は「水・ガラス」の透明な被写体です。

光を通したり周囲のものに影響されたりして、さまざまに表情を変える水やガラス。

一度として同じ瞬間がないのもハマる理由の1つです。

例えば、こちらはカラフルなビー玉たち。

さらに透明なグラスに入って光が当たっています。


それぞれにハイライトが入り、色と色が重なり合う様子が美しいですね。

こんな風にばっちりセッティングしなくても、身の回りに被写体候補はたくさんあります。

ガラスコップ、お洒落な照明、氷、アクセサリーなど。

水なら、近所の小川でもいいですし、公園の噴水、雨上がりの水滴だってOKです。


こちらは炭酸のシュワシュワ感が印象的な作品。


ガラスの透け感と光の具合がとても爽やか。

そして、うっすら結露した様子からキンキンに冷えている様子が伝わりますね。

非日常感を演出【小物・日用品】

最後は「小物・日用品」です。

フリマアプリなど利用している方なら、小物の接写がうまく撮れると商品の売れ行きにもつながりそう。

ただ真上から撮るのではなく、光の当て方や特徴の伝わる構図が作れると強いです。

こちらの腕時計は、ただ暗いだけではなくカタログのような高級感が伝わる良い作品です。


小物は動かないし小さいので、構図やライティングを工夫しやすく初心者さん向けです。

納得いくまでじっくり撮れますもんね。


日用品は、普段わざわざ被写体にしないようなものも敢えて接写で撮ってみましょう。


「よし!ネジを撮ろう!」という人はなかなか居ないはずです。

でもこうして無造作に置いてあるネジに、ググッと近寄ってみると思いがけない非日常に出会えます。

そう思うと、身の回りの全てが被写体に思えてきませんか?

身近な被写体も接写で激変!

紹介した中に気になる被写体はありましたか?

「いつもの撮影がマンネリ気味」なあなたは、ぜひ接写撮影に挑戦してみてください。

今はスマホカメラでもかなり近寄って撮影でき、気軽に接写が楽しめます。

しかも接写は、身近な物やいつも見ている物を視点を変えて撮る手法。

準備や手間もいらず今すぐチャレンジ可能です。