誰でも気軽に参加できる「カメコン」のフォトコンテスト。
今回は「水」をテーマにした水フォトコンテスト入賞作品をピックアップし、受賞者の他の作品も紹介します。
暑い夏にぴったりの「水」。
爽やかな夏の一幕を表現したり、涼を感じさせる落ち着いた表現にしたり。
一言で水と言っても魅せ方は本当にさまざまです。
気になる写真があればインスタもチェックしてみてくださいね。
テーマは「水」どんな風に魅せる?自由に表現しよう
「水」は形が決まっていないもの、流動的なもの。
そんな水の形をどう表現するのかが、水をテーマにした撮影では一番のポイントです。
そこで注意したいのは、
①水をメインとするのか、被写体を引き立てるサブにするのか
②瞬間を切り取るのか、動きを演出するのか(シャッタースピード)
テクニック面で言うと、シャッタースピードの設定は特に重要です。
全く同じ場面でもシャッタースピードを調節することで、まるで違った表情を見せるのが水。
目では見えない表現ができるのもカメラならではです。
入賞作品をその辺りにも注目しながら見ていきましょう。
青春×水を爽やかに表現
まずはcaho(@kahodayo__)さんの「制服と海」です。
高校最後の制服姿と海を写した作品。
誰もがこれを見ると、微笑ましさと同時に青春時代を思い出すこと間違いなし。
人物の全身を入れるのではなく、足だけを写していることでキラキラした水の動きにも目がいきますよね。
素足で入った海面のキラメキ、跳ねる水しぶきが透明感たっぷりに描かれています。
cahoさんの作品で特徴的なのはこのブルーの表現。
Instagramのタイムラインを見ても、透明感あるブルーの作品があふれています。
同じブルーでも、濃く力強いブルーや淡く白に近いライトブルーなどさまざま。
色によって見た人に与える印象も違ってきます。
あなたの理想のブルーはどんな表情でしょうか?
透明感のあるブルーを目指すなら、cahoさんのように太陽の反射や明るいブルーを上手く使うのがポイント。
せっかくの青春の1ページも、水の色が暗く重くては台無しですもんね。
ここでのポイント
・透明感あるブルーは、光の加減が大切
・露出を上げて明るく爽やかな印象に(白飛びに注意)
・キラキラ水しぶきにはシャッタースピードを速く設定
反射で表現する“逆さの世界”
次は、monburan(@monburan.00)さんの「一番のお気に入り」です。
一切波のない水面に写る黄昏時の空。
奥から差し込む夕日に、引き込まれそうになる幻想的な世界です。
水は、水そのものを被写体とするのはもちろん、水面や水滴への映り込みを作品に取り入れることで、幅広い使い方ができます。
この作品では、実際の世界と逆さの世界を均等に配置することで、どちらが本物か分からないような幻想的な作品に仕上がっています。
撮影のポイントは無風の瞬間を狙うこと。
なるべく低い位置から撮影することです。
monburanさんの作品は花や夜景が多く、人物が入ったポートレートもあります。
ふんわり夢の中のような雰囲気もありつつ、monburanさんの世界に引き込まれるような艶やかな色使いが特徴。
花を撮影する時の構図や、人物との組み合わせなど大変参考になります。
多重露光で魅せる水中の雰囲気
最後は、k_photo.10(@k_photo.pr)さんの「水の世界」です。
「えっ、これどうやって撮ってるの?」とついつい見てしまいますよね。
カメラを持った女性が水中にいるような作品。
細かい水中の泡が今にも動き出しそうな、不思議な感覚を覚えます。
これは「多重露光」という手法を使ったもの。
2枚別々に撮った写真を重ね合わせて作ります。
機種によってはカメラ本体でできるものもありますし、撮影後編集ソフトを使うやり方もあります。
スマホで撮影している方も、アプリでできるので安心です。
k_photo.10さんは男性カメラマンですが、普段はカップルフォトやお互いに撮影しあった可愛いポートレートが多いです。
2人で出かけた思い出が、こんな風にステキな作品として残せるなんてすごいですよね。
日常の散歩だったり、何気ないシーンも「こんな風に撮ればいいんだ!」「やってみたい!」と思えるアイデアがたくさん。
次のお出かけはカメラを持って出かけてみましょう!
水を撮影する時のポイント
今回は「水」をテーマにした入賞作品をメインに紹介しました。
一言で水と言っても、扱い方しだいで全く違う質感や雰囲気になります。
水を撮影する時のポイントを、今回の受賞作からまとめました。
①水(しぶき)をくっきり写すにはシャッタースピードを速く設定
※逆に遅くすると水の流れが表現でき、やわらかな印象に。
②作品のテーマに合わせたブルーを表現
③水面への映り込みを上手く使おう
④多重露光で水中のような表現が簡単にできる
いろんなシーンで「水」の撮影を自由に楽しんでみましょう。
いい写真が撮れたら、ぜひカメコンのフォトコンテストにご応募くださいね!