ピクルナ

撮影テクニック 2021.10.30

スマホで映える花写真を撮ろう〜初心者からステップアップ〜

四季のある日本は、どの季節も様々な花が咲いています。 ついついスマホで写真を撮ることも多いのでは? 普通に撮ってもキレイだけど、もうちょっと何か物足りない。 そんな初心者さんに花撮影の極意をステップに分けて教えます。 これでインスタ映え間違いなし!

街歩きや観光で花は絶好の被写体です。

カラフルでパッと明るくなる花々は、インスタなどSNSでも人気ですよね。


ただ「おっ!?」と思わせるには撮影テクも必要。

スマホで簡単に真似できる花撮影を、初級〜上級編に分けてご紹介します。

少しずつステップアップしていきましょうね。

【初級】太陽光と背景はスマホ花撮影の基本

まずは初心者さんが気をつけることから。


大前提として「光」には要注意。

どんな光がどの向きから花に当たっているかで、印象は大きく違います。


最初のうちは「太陽光の下で明るく」撮るのを心がけましょう。

スマホは明るい場所での撮影が得意ですから、上手く撮れば十分SNSウケするものが撮れます。


一番多いのは上から太陽光が当たっているシチュエーション。


花を色鮮やかに華やかに見せてくれます。

近寄って撮る時も、引きで撮る時もピントが花に合っているかしっかり確認しましょう。


そして背景も要注意です。

できれば、地面や他の植物(特に雑草など)その他の人工物など、無駄なものが入らないように。


次は逆光の場合。

朝や夕方など、太陽の位置が低いと花の後ろから光が差します。

また花より下の位置から上に向かって撮ると、逆光になることも。


この場合、光がふんわりと花を包み柔らかい印象がUPします。




初心者さんの場合は小さな花より、一輪挿しできるていどのお花をおすすめします。

主役を決めたら、それを中心に周りの花や背景を選びましょう。


同じ種類の花が集まって咲いているポイントは狙い目です。

スカスカの場所より密集しているところの方が、断然華やかになります。


また、キレイに咲いている花と蕾の組み合わせもおすすめ。

日の当たる向きと花の位置を考えながら、構図を組み立てましょう。

【中級】スマホでマクロ撮影に挑戦

次は、グッと花に近づいたマクロ撮影についてです。


スマホによってはマクロモードが付いているものもありますよね。

被写体にあと数cmまで近づいて、マクロの世界を映すのもおすすめです。


ここで大切なのはピントと構図です。


かなり寄せて撮影するのでピントのズレは目立ちます。

屋外では無風の時を狙ってスマホを固定して撮影しましょう。

シャッターチャンスを待っているとけっこう疲れるので、三脚があるとじっくり狙えます。

自撮り棒兼三脚になるアイテムを一つ持っておくと便利ですよ。


マクロ撮影初心者ならピントは花の中心に持ってくるのがいいでしょう。

雄しべや雌しべにきれいにピントが合うと、一気に引き締まった印象になります。


慣れてきたら花びらの輪郭や、花や葉っぱにたまった水滴など。

いろいろピントの位置を試してみると楽しいです。



次に構図です。

マクロ撮影なので近寄って撮るのはもちろんですが、「あと一歩」を意識しましょう。


寄ったなーと思った位置からもう一歩寄る。

それくらいの意識でOKです。

中途半端な寄り方では目に留まる写真になりません。


また、花全体を収めようとしないことです。

花びらを全て収めてなおマクロ撮影となると、せっかくのマクロの良さが生きてきません。

それに面白みのない構図になります。


寄れるだけ寄ったら、花は大胆にカットして撮る。

そうすると迫力のある構図になります。



スマホは機種によっては5cmほどまでしか寄せられないことがあります。

さらにマクロ撮影を極めたい方は、着脱式のマクロレンズがおすすめ。

クリップ式でカメラレンズに装着するだけで、2cm程度まで寄ることができる便利グッズです。

【上級】日陰・雨の日・室内での花の魅せ方

最後に上級者向け。

基本は「太陽光の下で明るく」とお話しましたが、日陰や雨の日、または室内で撮影したいときもありますよね。

太陽光の下より暗くなることは否めませんが、それを生かした花の魅せ方をしましょう。


主役の花にピントを合わせ、明るさ調節でできるだけ明るく。

そうすると周囲の暗さが花を際立たせてくれます。

日なたでは分からなかった緑の瑞々しさが伝わる写真です。



雨の日はさらに緑が濃くなり雨粒が輝く様子が映えますね。

葉っぱや花びらに溜まった雨粒をマクロ撮影してみるのもおすすめです。


日が落ちてしまった時は、思い切って花をシルエットにするのもあり。

晴れた太陽の下とは違った幻想的な雰囲気になりますよ。



日陰や太陽光が弱いシーンでの花の写真は「大人っぽくシック」な印象になります。

朝日や夕日はマジックアワーとも言われる光の魔法がかかる時間帯。

明るく可愛いだけじゃない花の魅力を引き出せるようになると、上級者の仲間入りです。


どんなシーンでも恐れず写真を撮ってみましょう!


まとめ:季節の花を美しく残そう

初級から順に花の撮影方法をお話してきました。

四季折々の花はその季節にしか出会えない被写体。

ぜひチャンスがあれば今回のポイントを実践しつつ撮影してみましょう。


晴れた日なら撮れば撮るほどいい写真が撮れるはず。

光や構図の感覚がつかめてきたら、ぜひマクロ撮影や晴天以外での撮影にも挑戦してみてくださいね。


「自分の理想のイメージ」はインスタを見るとお手本がたくさんあります。

構図の作り方や光の使い方など、先に予習してから行くのもおすすめですよ。