「カメコン」は誰でも無料で参加できるフォトコンテストサイト。
経歴も問わず、使う機材も自由なので、スマホでも気軽に参加できる特徴があります。
その中でも「みんなのフォトコンテスト」は、ユーザーが自由に企画するコンテスト。
自分の興味のあるテーマがあれば投稿もできるし、もしなければ自分でコンテストを企画することもできます。
今回は過去のみんなのフォトコンテストから「クール」な作品のコンテストをご紹介します。
地味=映えない、じゃない!クールな写真の世界
今回のテーマは「クール」です。
モノクロや単色、シルエットなど。
決して派手ではないけど「地味=映えない」わけじゃない。
アーティスティックな作品の世界を楽しんでください。
2色の世界をどう表現する?“モノクロ写真”コンテスト
まずは白と黒、2色の世界「モノクロ写真」コンテストです。
モノクロ写真ってかっこいいけど、撮るとなるとなかなか難しいものです。
何を被写体に、どう撮れば様になるのか?
受賞作品を見ながら考えてみましょう。
最初はSHOTAさんの「 」(※作品名なし)です。
パッと見た感じ近未来チックで無機質な感じがかっこいい作品。
トンネルの中のエスカレーターだそうです。
建築物などの無機質なものはモノクロ撮影向きの被写体です。
モノクロでとらえることで、色の情報を遮断して造りがいっそう強調されるからです。
光の入り方もアクセントになり、風景写真ではなくアート作品のように見えますね。
次の作品はKure73さんの「レトロ感がいい。」です。
タイトルがまさに!
あえてモノクロにすることでレトロ感が増した作品です。
OLYMPUS TTRIP35という機種自体、1968年に発売された古いフィルムカメラです。
良い意味で古さというか歴史を感じさせる、そんなステキな作品。
最後はふぅさんの「SDGs」です。
クリアーな球体を通して、風力発電の風車を写した作品。
モノクロであると同時にちょっとした工夫が面白いですね。
ちなみにSDGsとは「持続可能な開発目標」。
つまりこの作品では、環境にやさしい風力発電のことを指します。
暗闇を照らす“照明ふぉとこん”コンテスト
次に紹介するのは「照明ふぉとこん」です。
照明にもいろいろあって、ガラスランプ、街の街灯、キャンドルの炎など。
この光を思ったように撮るのって意外と難しいものです。
最初に紹介するのは株式会社(機種依存文字)たろーさんの「ぷらんぷらんらんぷ」です。
おしゃれな雰囲気なのに作品名が可愛い!
裸電球にワイヤーで作ったシェードが素敵ですね。
電球のオレンジ色はおしゃれなのに温かみを感じさせます。
照明をメインに撮る時は露出に注意。
何も考えずオートで撮ると、光の部分が白飛びしてしまいます。
どこにピントを合わせてどう見せたいか考えながら調整しましょう。
次は八ツ橋さんの「梅雨の街灯」です。
街灯の光は優しい暖色なのに、作品全体に漂う不思議な感覚。
少しモヤがかかったような情景から梅雨の湿度を感じます。
街灯もあえてくっきり写すのではなく、ゆるく滲んだように撮られています。
梅雨の湿気でぼんわりと光が拡散したように見えますよね。
世界観に引き込まれる1枚です。
最後はくまたいさんの「虚ろなろうそく」です。
温かそうな炎がユラユラ揺れる中、後ろにはきれいに玉ボケの光が。
これもカメラ初心者の頃は思うように撮れないんですよね。
玉ボケができる設定や、被写体の位置。
ろうそくの炎を思った通りの色味、雰囲気で撮るのはある程度の経験が必要です。
ろうそく周辺以外をぼかすことで、夢の中のような幻想的な雰囲気がステキです。
照明を撮る時には露出やピント、ホワイトバランスなどでガラリと違う雰囲気にすることも可能です。
いろいろ設定を変えて撮ってみて、自分の好みを見つけましょう。
日常に潜む陰と陽をとらえる“影と光”コンテスト
最後は陰と陽の世界「影と光」コンテストです。
モノクロと似たようでいて少し違う、陰と陽で作られた作品たちです。
まずはToshikunさんの「霧の回廊」です。
陰と陽の世界に霧がかかり幻想的に仕上がっています。
影によってきっちり分断された構図なので、陰陽のコントラストが映えますね。
次はちっぷさんの「午後の光」。
何の変哲もない壁に取り付けられた金具。
不思議と芸術的に感じられる1枚です。
午後の光は午前とは色味が変化します。
夕方が近づくにつれ影は長くのび黄色がかったような色に。
それがこの作品ではシックかつヴィンテージ感をプラスしています。
最後は陽向さんの「きっと明日は」です。
人物の横顔をシルエットで表現した作品です。
表情が見えるか見えないかの構図。
細やかな模様をシルエットで描く花束。
その縁取りのようにきらめく水の反射。
シルエットだけでも伝わってくる情報は多いですね。
人物を撮る場合、がっつりシルエットにしてしまうのは勇気がいります。
でもとっても印象的な作品にもなるので、お手本をたくさん見て挑戦してみてくださいね。
制限されるからこその美しさがある
モノクロ、影と光、暗闇の中の照明。
華やかなわけではないのに見入ってしまう、クールな写真はいかがでしたか?
ついつい「映え」を意識するとカラフルに華やかに!と思ってしまいがち。
一度モードをモノクロに切り替えてファインダーを覗いてみてください。
いつもと違う魅力を発見できるかもしれませんよ。
◯◯な作品をもっと見たい!と思った時は、みんなのコンテストの企画開催もお待ちしています!